調査:米国人の23%は「金融危機時より経済的に悪化」と回答
金融危機が米国人の経済状況に打撃を与えてから10年ほど経ちましたが、多くの米国人は未だに立ち直るのに苦労しています。
個人向け金融サービスを提供しているBankrateの調査によると、4人に1人の米国人は金融危機以降、経済状況が変わっていないと言っており、23%は当時よりも悪化していると答えています。
この大きな要因は賃金水準の停滞です。
近年雇用市場は比較的良くなっていますが、調査によれば米国人の54%は賃金が金融危機前の水準に戻っていないと答えています。
もし次の景気後退が起きれば、金融危機から回復できていない人々はさらに厳しい状況に直面することになります。
しかし、状況を改善させるためにできることがあります。
1. 支出を見直す
金融危機の影響をまだ感じていれば、支出を考え直し、減らさなければいけないかもしれません。
最も簡単な方法は、予算を組み、必要以上に支出がある項目を確認し、その項目の支出を減らすことです。
外食を控えたり、めったに使っていないフィットネスクラブの会員契約を解約するとおそらく年間10万円以上節約できるでしょう。
予算を組んで支出を把握することでより賢明な判断を下せるようになります。
2. 余裕資金を増やす
金融危機で多くの人が打撃を受けた大きな理由は、失業中に使用できる余裕資金を欠いていたということでした。
同じ間違いを繰り返さないために、3〜6ヶ月分の生活費を貯めて余裕資金を持っておくようにしましょう。
今後仕事を失った場合、その資金が役に立つことに加え、焦ることなく何らかの安心感をもたらしてくれるかもしれません。
3. 借金を減らす
借金が少なければ少ないほど、安心できるでしょう。
クレジットカードの借金があれば、なるべく早く返済することで利子を節約することができます。
それに加え、大きな住宅ローンを抱えているならば、小さな家に変更することを検討し、その過程で生活費を削減するといいかもしれません。
自動車がなくても生活できるならば、維持費や保険料を節約するために手放すことを考えても良いでしょう。
4. 収入を増やす
収入を増やすことで経済的に回復し、支出を管理し、貯蓄をし、借金を減らすことができます。なお、上司にいきなり昇給を申請することはできません。
しかし、スキルを高めることで、それに伴った昇進昇給を申請できるようになります。
また、副業も検討すべきでしょう。そうすることで、収入は確実に増え、新たな景気後退が起こった場合にも、何かしらの仕事が手元に残る可能性があるでしょう。
金融危機は多くの人に悪影響を及ぼしました。
引き続きその影響を受けていれば、お金の使い方や管理方法を変えたりすることで、経済状況の改善策を講じるようにしましょう。
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