サインの成績を「控えめに」数える:同じ足で利確と損切りに届いたら、どちらを先に数えるか
MT4/MT5のインジケーターや便利ツールを作っているYohakuです。作るものは、ゴゴジャンのレビューや質問に出てくる不満から決めています。
サインツールの成績を過去チャートで数えるとき、同じ矢印でも「数え方」で結果は変わります。別の記事で、数えるときの約束を3つだけ挙げました。今回は、その3つを例つきでくわしく説明します。全部に共通するのは「足のデータだけでは分からないことは、自分に不利なほうで数える」という考え方です。
先に結論
- 入るのは、矢印が出た足ではなく、次の足の始値で数えます。
- 同じ足で利確と損切りの両方に届いたら、損切りを先に数えます。
- 入るときと決めるときのスプレッドを、引いて数えます。
この3つで数えた成績は、実際より良く出にくくなります。控えめに数えても残る数字だけが、判断に使える数字だと考えています。
約束1:次の足の始値で入る
矢印は「その足が確定したら出る」ものとして扱います。足が確定するのは、その足が閉じた瞬間です。だから、矢印の出た足の安値や高値では入れません。そこは、まだ矢印が出ていない時間だからです。
入れるのは、確定したあと、つまり次の足の始値です。
- 例:10時0分の1分足が終わって買いの矢印が出た→入るのは10時1分の足の始値。
- 10時0分の足の安値で拾えたことにはしません。その安値を付けた時点では、まだ矢印は出ていません。
次の足の始値なら、実際に自分がクリックできる最初の値段に近くなります。
約束2:同じ足で両方に届いたら、損切りを先に数える
利確と損切りを決めて数えると、1本の足の中で、利確ラインにも損切りラインにも届くことがあります。値幅の大きい足です。
ここで困るのは、足のデータ(始値・高値・安値・終値)だけでは、その足が先に高値を付けたのか、先に安値を付けたのかが分からないことです。順番は、足だけでは読めません。
- 例:買いで入り、損切り20pips・利確20pips。入ったあとの足が、利確ラインより上の高値と、損切りラインより下の安値の両方を付けた。
- このとき、先に利確したのか、先に損切りしたのかは分かりません。
- 分からないので、悪いほう=損切りが先に起きたことにして数えます。
こう数えると、勝ちは実際より少なめ、負けは多めに出ます。これが「控えめ」の中心です。逆に、迷ったら利確を先にする数え方だと、成績は実際より良く見えます。
約束3:スプレッドを引く
買いで入るときは買値(Ask)、決済は売値(Bid)で判定されます。売りはその逆です。つまり、入って決めるまでに、スプレッドのぶんだけ不利になります。
- 終値どうしの差だけで損益を数えると、このスプレッドが抜け落ちます。
- 各足のスプレッドを引いて数えると、実際に近づきます。
スプレッドの広がる時間帯ほど、この差は効きます。業者がスプレッドの履歴を持っていない場合は0として数えるしかありませんが、そのときは「スプレッドは引けていない」と覚えておきます。
なお、GOLD(XAUUSD)は1pips=0.1ドルで数えます。銘柄で1pipの値幅が違う点も、数える前にそろえておきます。
なぜ、わざわざ控えめに数えるのか
成績を良く見せる数え方は、いくつもあります。矢印の足の安値で拾う、同じ足では利確を先にする、スプレッドを引かない。どれも「過去チャートを見ながら、都合よく数える」ことになります。
実際に売買するときは、こちらに都合よくは動きません。だから、数えるときから自分に不利なほうへ寄せておきます。控えめに数えても残る成績なら、本番で大きく裏切られにくい、と考えています。
この数え方を自分のチャートでやるなら、サイン検証ツール(次の足の始値で入る・同じ足は損切りを先・スプレッドを引く、の約束で集計します)が使えます。