【フィボナッチ実戦ノート】第9回:フィボナッチの理屈が通用しない場面
今回は「フィボが機能しにくい場面」を取り上げます。
今回は、少し視点を変えます。フィボナッチが機能しにくい場面そのものに、焦点を当てます。
第2回で、フィボナッチが効く理由を書きました。多くの人が同じ線を見ているから、でしたね。ということは、その前提が崩れる場面では、効きにくくなるはずです。
参加者が偏ると機能しにくい
まず、出来高(参加者の数)です。
多すぎても、少なすぎても、フィボナッチは機能しにくくなるようです。出来高が急増しているときは、様々な市場参加者によって過去の節目が無視されて動きます。逆に閑散としているとき、つまり出来高が少ないときは、そもそも節目を見ている人自体が少ないんですね。
具体的な時間帯の傾向もあります。早朝5時から8時は、流動性が低くなりがちです。私も、この時間帯は避けるようにしています。
もっと極端な例もあります。為替介入です。中央銀行が動くと、短期足のチャートは大きく崩れます。これまでの節目が、一瞬で意味を持たなくなることもあります。為替介入時の相場を見れば分かりますが、大きな値動きによって節目は崩れます。
経済指標・要人発言の前後
もう一つ、大事な場面があります。経済指標の発表や、要人発言の前後です。
金利や雇用統計の発表、中央銀行総裁の発言。こうした場面では、テクニカルのセオリー自体が通用しないケースが少なくありません。
理由は単純です。動かしているのが、テクニカルではなくファンダメンタルズだからです。なので、新しい情報が価格を動かすときは、過去の節目を見ている人がいるかどうかは、あまり関係なくなるんですね。
実際のデータでも、フィボ単体は分が悪いようです
ここまではよく言われる話ですね。最後に数字も見ておきます。
ある検証では、フィボナッチ単体で売買した場合、プロフィットファクターが0.586だったと報告されています。1より小さいということは、負けている計算です。
一方、別の検証では、水平線と組み合わせた場合、的中率が約6割まで上がったという報告もありました。
単一の検証なので、これがすべてとは言い切れません。ですがこの検証結果からも、前回までに書いてきた「組み合わせが大事」という話は、感覚だけの話ではないと思います。
まとめ:テクニカルが通用する前提そのものを理解しておく
ここまで見てきた場面には共通点があります。「みんなが同じ線を見ている」という前提が崩れているということです。
薄商いの時間、指標発表の前後、為替介入。どれも、この前提が成り立ちません。フィボナッチのレベルそのものは変わらなくても、そこに乗っている理屈が、そもそも機能していないと考えられます。
私が使っているFTSは、重要な経済指標をパネルで確認できます。発表前に気づけるので、様子見という判断もしやすくなるはずです。
実際の画面や機能の詳細は、商品ページに載っています。
→ Fibonacci Trade System(商品ページ)
次回
次回は、フィボナッチを引かない相場について書きます。
今回は「機能しにくい場面」の話でしたが、次はもう一歩踏み込んで、そもそも引くこと自体を見送るべき場面を具体的に見ていきます。