【フィボナッチ実践ノート】第5回:どの相場でどのレベルを狙うか
起点も決まった、レベルの意味も分かった。あとは、どこで買うか
前回は、起点の選び方を書きました。今回は、その先です。実際にどのレベルで取引するかという話をします。
第3回で、レベルの意味を書きました。23.6%や38.2%は浅い戻り、61.8%や78.6%は深い戻りでした。ただ、「意味を知っている」ことと「どう使うか」は、また別の話ですよね。今回は、その「どう使うか」に焦点を当てます。
トレンドの強さで判断する
結論から言うと、強いトレンドなら38.2%前後、弱いトレンドなら61.8%前後で待つ、というのが基本の考え方です。
理由は、第3回で書いた通りです。買いたい人が多ければ、深く押す前に拾われます。つまり、浅い戻りで止まるほど、トレンドは強いという話でした。強いトレンドを追いかけるなら、深追いは禁物です。深い押し目を狙ってエントリータイミングを見失った経験が皆さんもあるのではないでしょうか。
浅い局面は勇気が要りますが、強いトレンドが出ている時に限っては、38.2%前後で待つほうが理にかなっているはずです。
逆に、勢いが怪しいと感じたら、61.8%まで待つという選択肢が出てきます。有利な価格で拾えるかもしれません。ただし当然ですが、そこまで来ない可能性も受け入れることになります。
こうなってくると、問題は 「今のトレンドが強いか弱いか」を、どう判断するかですよね。
1点に絞らないという選択肢
正直なところ、トレンドの強さを事前に言い切るのは難しいです。そこで、複数のレベルに分けてしまうという考え方があります。つまり、ポジションを分散させるということです。
たとえば、ロットを3分割します。38.2%・50%・61.8%に、それぞれ予約を置いておきます。浅いところで反発すれば、一部だけ約定します。深いところまで来れば、残りも約定します。私も、1点に絞って外したことがあります。1点に絞るより、当たる確率が上がるはずですよね。
私が使っているFTSは、複数の予約注文をまとめて仮登録できます。一括で送信することもできます。レベルごとに1件ずつ手で出す手間がありません。この分割エントリーも、とてもやりやすいです。
それでも、フィボナッチ単体では決めきれません
ここまで、判断材料を挙げました。正直に言うと、フィボナッチの数字だけで「今のトレンドは強い」と言い切るのは無理があります。
前回も書いた通り、フィボナッチが効くのは、多くの人が同じ線を見ているからでした。トレンドの強さそのものは、他の材料と合わせて見たほうが確実だと思います。水平線やサポート・レジスタンス、移動平均線などですね。
複数の根拠が重なったときが、取引をする好機と言えます。
レンジ相場では成立しません
もう一つ、大事な注意点があります。そもそも明確なトレンドが無ければ、フィボナッチの判断自体が成り立ちません。
第4回で、判断基準の1つに「ひと続きの波として見えるか」を挙げました。レンジ相場は、まさにこれを満たしません。上がって下がってを繰り返しているだけです。どこからどこまでが「押し目」なのか、決めようがないんですね。
例えフィボナッチが有効に見えても、レンジ相場であることを思い出してください。トレンドが始まる可能性もあるのですから。
レンジ相場では、無理に判断せず、様子見という選択肢も持っておいたほうがいいと思います。
先ほど紹介したツールの機能の詳細は以下です。
→ Fibonacci Trade System(商品ページ)
次回
第6回では、フィボナッチを他の指標とどう組み合わせるかを書く予定です。
今回、「フィボナッチ単体では決めきれない」と書きました。では、実際に何とどのように組み合わせればいいのか。次回はそこを掘り下げます。