ロンドンオープンの30分を待て。 セッション起点の通貨強弱という考え方
ロンドンオープンは「何が買われたか」が見えにくい
ロンドン、そしてニューヨークのオープンは、一日の中でもトレンドが発生しやすい時間帯として知られています。欧州勢・米国勢が参入し、市場全体の出来高が一気に増えるためです。兼業トレーダーにとっては、夕方以降のこの時間帯に取引チャンスが集中します。
ところが、この時間帯を通貨強弱で捉えようとすると、ひとつ問題があります。M15やH1といった通常の時間軸で強弱を見ても、それは「過去15分」や「過去1時間」の強弱であって、「ロンドン開始から何が買われたか」を直接は表していません。
セッションが始まる前から続いていた流れと、セッション開始後に新しく入った資金の流れが、同じメーターの中で混ざってしまう。結果として、「ロンドンで強くなった通貨」ではなく「さっきまで強かった通貨」に乗ってしまうことが起こります。
セッション起点で測るとは、どういうことか
これを解決する考え方が、セッション起点の通貨強弱です。
やっていることは単純で、セッションが始まった瞬間を基準(ゼロ)に置き、そこからの変化率で強弱を測ります。ロンドン開始時点を0として、そこから各通貨がどれだけ買われた(売られた)かだけを見る。開始前の流れはいったんリセットされるので、残るのは「このセッションで新しく動いた分」です。
日足起点やH1起点の強弱と比べると、違いがはっきりします。日足起点は「今日一日でどう動いたか」、H1起点は「直近1時間でどう動いたか」を見ています。セッション起点は「このセッションが始まってからどう動いたか」を見る。同じ瞬間でも、基準の置き方でメーターの顔ぶれは変わります。ロンドンのトレンドに乗りたいなら、ロンドン開始を基準にした強弱を見るのが筋、ということです。
具体的なルール
手順に落とすと、次のようになります。
- 時間軸をLondon(または取引したいセッションに合わせてNewYork)に切り替える。
- セッション開始から30分〜1時間ほど待ち、方向がある程度定まったところでメーターを確認する。
- 強弱の上位2位以内にいる通貨を軸に、買いのバスケットを組む。逆に下位2位以内の通貨があれば、その通貨を軸に売りのバスケットを組む。
開始直後は値動きが荒く、方向が定まりきらないことが多いため、30分〜1時間待つのがこのルールの肝です。タイトルの「30分を待て」はここを指しています。
エグジットの設定例
決済は、個別のpipsではなくバスケット全体の損益で管理します。以下は設定の一例です(あくまで目安であり、最適値は通貨や時間帯で変わります)。
- バスケットTP:2.0%/バスケットSL:1.5%
- トレール:開始1.5%・戻し0.7%
- 強弱順位が3位以下に落ちたら撤退
トレールは、含み益が開始%に達したら作動し、そこからピークに対して戻し%ぶん逆行したら決済する仕組みです。強弱順位撤退は、軸通貨がメーター上で失速して順位を落としたら、トレンドの前提が崩れたとみなして降りる、という考え方です。
時間帯の目安(日本時間)
エントリーの起点になる時間の目安です。
- ロンドン開始:夏は16時頃、冬は17時頃
- ニューヨーク開始:夏は21時頃、冬は22時頃
夏時間・冬時間の切り替わりで1時間ずれますが、この夏冬の判定は後述のツール側で自動的に行われます。手動でカレンダーを確認する必要はありません。
セッション起点の強弱を、切り替えひとつで
ここまでの「セッション開始を0にして変化率で測る」という作業を、時間軸のドロップダウンをLondonやNewYorkに切り替えるだけで実行できるようにしたのが「実直バスケット」です。
MT5用のツールで、Today・Tokyo・London・NewYorkといったセッション時間軸を標準で備えています。いずれも開始時点からの変化率で強弱を表示し、夏冬時間は自動判定されます。上位通貨を確認したら、その通貨を軸に関連7ペアを一括発注でき、発注後は2秒間隔で合計損益を監視します。前述のバスケットTP%・SL%、トレール、強弱順位撤退も、この監視機能で扱えます。自動売買ではなく、あくまで裁量の発注・管理を支援するツールです。
先行リリース価格 19,800円(税込)は7月31日まで。
以降は通常価格 24,800円(税込)となります。
本記事の手法は利益を保証するものではありません。デモ口座での検証の上、ご自身の責任で運用してください。