【えんむすびAI開発ストーリー 第14回】「縁結び処」パネルの読み方 ― 銘柄の状態を一目で
前回は「なぜ夜桜の世界観なのか」をお話ししました。今回は、その世界観が実際に宿る場所、チャート左上に出る「縁結び処(えんむすびどころ)」パネルの読み方です。ここを読めるようになると、含み損の赤い数字に飲まれず、「いま、何が起きていて、AIは何を考えているのか」が一目でわかるようになります。
※「縁結び処」パネルのイメージ。数字の羅列ではなく、桜の言葉で状態を伝える。
いちばん上の季語が、相場全体の「いまの空気」を表します。読み方はシンプルです。
花日和(はなびより):平常運転。穏やかに回っている。
花曇り(はなぐもり):注意。買い足しの間隔を広げて、慎重に構えている。
花冷え(はなびえ)・小休止:新しい買いをお休み中。守りの時間。
数字を読む前に、まずこの一語を見れば、EAがいま攻めの気分か、守りの気分かがわかります。天気予報を見る感覚に近いです。
えんむすびAIはUSDJPY・GBPJPY・EURJPYの3つを見ています。それぞれの状態を、桜の言葉で表します。
蕾(つぼみ):出番待ち。まだ建玉なし。出遅れを探している状態。
開花中:運用中。建玉を持ち、含み益が乗ってトレールで利を伸ばしている。
咲きながら回復待ち:含み損を抱えつつ、買い足しながら反発を待っている。
花冷え(お休み):その銘柄だけ、新規をいったん止めている。
含み損を抱えた銘柄も、「マイナス◯円」ではなく「咲きながら回復待ち」と表示されます。同じ状態でも、言葉が違うだけで、受け取る側の不安はずいぶん和らぐものです。これは前回お話しした世界観の狙いそのものです。
えんむすびAIは買い専用のグリッドなので、円安は追い風、円高は逆風です。3通貨をまとめた円の強さを、左右に振れるメーターで示します。左(円高)に大きく振れているときは、買いグリッドにとって試練の地合い。ここを見れば、いまが「攻めやすい風か、耐える風か」が直感的にわかります。
これは、第0章でもお伝えしている最大の弱点(全面的な円高)を、運用中にひと目で察知するための窓でもあります。メーターが左に振り切れているときは、含み損が膨らみやすい局面だと心づもりができます。
ここが「説明できるAI」の核心です。パネルには、AIの判断とその理由が日本語で出ます。「円高の波。新規は慎重に、保有は粘り強く」「USDJPYは利確まであと◯pips」「EURJPYの出遅れ度を監視中(11.0で発動)」のように、いま何を見て、何を待っているかが言葉になります。
ブラックボックスのEAは、含み損を見せられても「なぜ?」がわかりません。えんむすびAIは、「なぜ今そう動いたのか」が常にパネルに書いてある。理由が見えることが、待つための支えになります。
いちばん下の「結論」には、買い足し間隔(ふつう/ひろめ)と、新しい買いの可否(OK/おやすみ)が出ます。ここで大事なことをひとつ。AIの権限は「新しい買いを止める・待つ」だけです。走行中の買い足しや利確を、途中で勝手に止めることはしません(危機の最中に止めると、かえって回復が遠のくと検証で確認したためです)。
パネルは状態を分かりやすく見せる窓ですが、EAの弱点を消すものではありません。えんむすびAIは損切りをしない設計のため、3通貨が一斉に同じ方向へ動く急速な円高では、含み損が膨らみ口座が破綻する可能性があります。「縁結び処」は落ち着いて状況を読むための道具であって、どんな相場でも安全という意味ではありません。必ず余裕資金で運用してください。
- ヘッダーの季語=全体の空気(花日和/花曇り/花冷え)
- 銘柄ごとの花=3通貨の状態(蕾/開花中/咲きながら回復待ち/花冷え)
- 円高◀▶円安メーター=買いグリッドへの追い風・逆風(弱点の察知窓)
- AIのひとこと・いまの判断=理由が日本語で見える=待つための支え
- 結論=AIの権限は「新しい買いを止める・待つ」だけ(走行中は止めない)
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。掲載している運用結果は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。FX・CFD取引はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。