えんむすびAI 開発ストーリー 第7回 ― AIが「待つ」4つの理由(ボラ急拡大・急落・スプレッド異常・維持率低下)
これまで、えんむすびAIに与えた権限は「新しい買いを止める・待つ」だけ、とお話ししてきました(第4回)。今回はその“待つ”を、具体的に。AIが新規を見送る場面は、大きく4つあります。そしてそのたびに、理由が桜のパネル「縁結び処」に日本語で表示されます。
えんむすびAIは、損切りをしない型です。だからこそ、危ない場面で新しい買いを増やさないことが、いちばんの守りになります。攻める判断より、引く判断。「いまは買わない」を正しく選べるかどうかが、このEAの生命線です。
人は、相場が荒れているときほど「ここで入らないと」と前のめりになりがちです。えんむすびAIは逆で、荒れているときこそ、そっと手を止めます。その引き際を、次の4つのルールで自動化しました。
① ボラの急拡大
値動きが急に荒れたとき。普段の何倍もの値幅が出ている場面で飛び込むと、上下に振られて往復で削られます。落ち着くまで、新規は見送ります。
② 急落
その日だけで大きく下げているとき。買い専用のEAにとって、落ちるナイフを掴むのは禁物です。下げが落ち着き、底を確認できるまで待ちます。
③ スプレッドの異常
取引コスト(スプレッド)が、その銘柄の平常値より大きく開いたとき。薄い時間帯や指標前後に起きやすく、不利な値段でわざわざ入る必要はありません。元に戻るまで待ちます。
④ 証拠金維持率の低下
口座の余力が薄くなったとき。ここで弾を増やすのは危険です。新規を止めて、いまの持ち高の回復を優先します。
どれも、難しい予測ではありません。「危ないから、いまは入らない」という当たり前を、感情を挟まずに徹底するためのルールです。そして発動すると、縁結び処に「花冷え(お休み)」のように、その理由が表示されます。
※図はえんむすびAIの「待ち」の考え方を示したイメージです。実際の判定値・挙動とは異なる場合があります。
ひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。これら4つで止めるのは、あくまで「新しい買い」だけです。すでに走っているポジションの買い下がり(ナンピン)や、回復に向けた動きは止めません。
走行中の動きまで止めてしまうと、せっかくの回復のシナリオを、自分の手で断ち切ってしまうからです。新規は慎重に、保有は粘り強く。この線引きが、損切りをしない設計と、いちばん相性のいい守り方だと考えています。
「待つ」4つのルール(ボラ急拡大・急落・スプレッド異常・維持率低下)は、利益を増やすための機能ではありません。危ない場面で、傷を広げないための機能です。そして止めた理由は、いつでも縁結び処で確認できます。
ただし、念のため繰り返します。新規を止めても、抱えている含み損が消えるわけではありません。全面的な円高が長引けば苦しく、最悪は破綻もありうる設計です。だからこそ、必ず余裕資金で見守ってください。
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。掲載している運用結果は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。FX・CFD取引はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。