感情トレードで証拠金を溶かした私が、EAを作った理由
「負けるとムキになる」「取り返そうとして、さらに深みにはまる」——裁量トレードをやっていた頃の私は、まさにそれでした。この記事では、感情に支配されてロスカットを繰り返した体験と、そこからEAを開発するまでの経緯をお話しします。
裁量トレードを始めた頃は、自分の「判断力」を信じていました。チャートを読んで、ニュースを読んで、タイミングを計る。それが「トレード」だと思っていたのです。
ところが実際は、含み損が膨らむほど画面から目が離せなくなります。損失が確定するのが怖くて、ポジションを持ち続ける。そしてある日、衝動的に「もう一回入れれば取り返せる」という考えが頭をよぎりました。
これが感情トレードの入り口です。
このサイクルを何度も繰り返しました。損失のたびに「次こそ」と思い、次こそと思うたびに損失は大きくなっていきます。自分の性格が問題なのか、手法が悪いのか。そのどちらでもなく、「感情でトレードしていること」が根本的な問題だと気づくまでに、かなりの時間がかかりました。
昇金竜を開発し、販売前にライブ配信で実際に稼働させていた時期があります。その時も、ロスカットが発生しました。
当時のバージョンはエントリー条件が緩く、RSIの閾値が14.3という設定でした。条件が緩いということは、それだけエントリー回数が増えます。ポジションが重なり、含み損が膨らみ、最終的に証拠金がほぼなくなる状態になりました。
これはEAの話ですが、本質は感情トレードと同じです。「条件を緩める=エントリーを増やしたい」という欲求が、設計に反映されていました。
エントリーが重なる → ポジション過多
ポジション過多 → 含み損が急拡大 → ロスカット
このロスカットを経験して、EAの設計を根本から見直しました。利益を取りにいく設計より、損失を避ける設計の方が長期では勝てる。それがいまの昇金竜(v16)の基本思想になっています。
EAを作り始めたきっかけは、「自分の感情を信用できなくなったから」です。
裁量トレードには「判断する自由」があります。それが裁量の魅力でもあり、罠でもあります。自由があるということは、感情が介入できる余地があるということでもあります。含み損を抱えた状態で「このまま持ち続けるか、損切りするか」を人間が判断するとき、感情は必ず混じり込みます。
EAにはその自由がありません。エントリーするかしないか、決済するかしないか、すべてコードが決めます。コードは怖がりませんし、ムキにもなりません。損失が出ても、取り返そうとして追いかけることもありません。
損失後に衝動エントリー
ルールを自分で破れる
疲弊・焦りが判断を狂わせる
一貫性が保てない
損失後も淡々と動く
ルールを破れない設計
疲弊・焦りとは無縁
一貫したルールを守り続ける
私がEAを作ったのは「儲けたいから」だけではありません。感情に振り回されることに、疲れていたからです。EAを動かすようになってから、相場を見る目が変わりました。勝ち負けではなく、システムが設計通りに動いているかどうかを確認するだけになっています。
現在、私が毎日やっていることはシンプルです。
2. ポジション数・含み損・維持率を記録する
3. デイリーレポートにまとめる
4. EAに任せる
「どうすれば利益が出るか」を考えることはほぼありません。代わりに「EAが設計通りに動いているか」「資金管理に問題はないか」を確認するだけです。
含み損が30万・50万と膨らんでも、以前のように焦らなくなりました。それはEAの成績を信頼しているからではなく、「感情でポジションを追加したり決済したりしない」という構造を作ったからです。
感情トレードで苦しんでいる方に伝えたいのは、「メンタルを鍛えろ」ではありません。感情が入り込めない仕組みを作ることが、唯一の解決策だと思っています。
・負けるとムキになる性格は、裁量トレードと相性が最悪
・EAは感情の入り込む余地をなくす仕組み
・ロスカットを経験したからこそ、厳しい設計基準を持てた
・「感情を排除できる仕組み」があれば、相場との向き合い方が変わる
※本記事は情報提供を目的としており、投資の勧誘を目的としたものではありません。掲載している運用結果は過去の実績であり、将来の利益を保証するものではありません。FX・CFD取引はリスクを伴います。投資判断はご自身の責任において行ってください。
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