TradeStationがヒットしたわけ2~EasyLanuageユーザーStudy Group
TradeStationがヒットしたわけ 2
サミュエルKテニスが開発をしたEasyLanguageはこのアプリケーションの根幹をなすものです。それを使わないでこのアプリケーションを使うことは初代、二代目versionにおいては不可能でした。では言語を使ったプログラミングというおおよそ理系の人にしか扱えないようなものが何故、そしてどうやって浸透したかについてお話します。
OMEGA
Researchの90年代は、人にも恵まれました。副社長となった人々、そしてボードメンバーだった人々はそれぞれが会社を、製品を、そしてユーザーに心を砕き接することによりユーザーの囲い込みを完成させます。アメリカで、そして海外に対しての販売代理店の展開と併せて行ったのが、EasyLaugnage スタディグループへのサービス提供と、EasyLanguage スペシャリスト資格の提供でした。
スタディグループはユーザーにより構成された利用方法・分析手法を独自に研究する勉強会で、登録することにより比較的簡単に認められ、認められると四半期に一度、勉強会資料という名目でプログラム研究を発表した小冊子とそのプログラムが納められたCDが送られてきます。書ける人、できる人にとってはそれほどのものではありませんが、初心者グループにとっては大変参考になるものでした。またグループでの成果を提出することによりその冊子に紹介されることもあって大変役立つものでした。
EasyLanguageスペシャリストはスタディグループのリーダーまたはOMEGA Researchが認めたローカル地域の人物の推薦状と売買プログラム等EasyLaugnageで作成した手法を送付し、認証される事により与えられる資格でした。一度認証された人は現在でもその資格は有効で、スペシャリストのタイトルを使ってプログラムを書くことが認可されています。
スタディグループは各国のグループと交流を持つことも、売買手法アイデアを交換することもできたので、利用者の輪が広がり、そしてスペシャリストの存在により、作成売買手法の向上につながりました。
現在でもスペシャリストのタイトルを持つ人が日本でも存在していて、表に出ている人もいれば、隠れている人もいます。スタディグループは今でこそ存在しませんが、今後こういったグループが現れるのも遠い話ではないと思います。売買手法を考える勉強会持ち寄る勉強会。様々な可能性による囲い込み。これが利用者を増加させた一番の理由でした。
(次回、ストラテジー作成時の大きな勘違い)
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