【株アカの真髄】保険ポジション本当の意味とは?
こんにちは、下山です。
コロナ禍で昔のドラマが
よく再放送されていますが、
先日、テレビ東京の「サイレント・ヴォイス」
というドラマが再放送されていました。
栗山千明さん演じる刑事が単なる直感ではなく、
「行動心理学」に基づく科学的根拠を拠り所に
取り調べ相手のウソと本音を暴いていく
サスペンスドラマです。
人間が無意識に出してしまう
「マイクロジェスチャー」というものを利用し、
相手を読み解きます。
ドラマではこう紹介されていました。
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人間の脳は
・脳幹
・大脳新皮質
・大脳辺縁系
大きく3つに分かれている。
ウソをつくと大脳辺縁系が、
一瞬だけ正直な反応を示してしまう。
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5分の1秒というほんのわずかな反応ですが、
首を縦に振ってしまったり
反射的に人間の本音がジェスチャーとして現れるそうです。
また行動心理学に基づく
おもしろい話も出てきます。
たとえば・・・
『行動心理学的に分析すると、足を開いて胸を張る姿勢は
自らを大きく見せようとする縄張りの主張。
そして、外側を向いている爪先は
早くここから立ち去りたいという心理の表れ。』
(「サイレント・ヴォイス」第1話より)
こういった知識があると
ビジネスをはじめとする様々な場面で
相手のジェスチャーから本音が見えてきて
役立つかもしれませんね。
こんな場面ありませんか?
このメルマガを読まれている方の多くが
「投資でお金を稼ぎたい」と考えていると思いますが、
何らかの投資スクールに入ろうと考えた時、
「この講師の実績、本当なんだろうか?」
と疑いたくなる場面。
「あれ、なんかこの人言ってること怪しいな」
と思う瞬間、あると思います。
世の中に投資スクールはたくさんありますが、
残念なことに、トレードすらやっていないのに
トレードで利益を出しているフリをしている講師も
中にはいますからね。
そういった講師を見極める時にも、
ちょっとした行動心理学の知識を持っておくと、
役立つことがあるかもしれません。
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お金に嫌われる価値観
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とは言え、現実に相手のウソを見抜くことは
そう簡単なことではありません。
1から10までウソで塗り固められていれば
ボロが出そうですが、
ウソの中に真実を半分くらい混ぜられると
見分けるのが特に難しくなります。
そしてコロッとダマされてしまう方が
どれだけ多いことか。
ただ、1つ言えることがあります。
ウソはなかなか見抜けないにしても
「その講師がお金を稼ぐ器を持つ人間かどうか?」
ということはある程度判断できるものです。
押さえるポイントは3つです。
自分はこれまで老若男女、
本当に様々な方とお会いしてきました。
投資スクールの講師をしているということもあり、
その数、万単位に上ります。
月に10万円を稼ぐのがやっとの方、
当たり前のように億単位で稼ぐ方、
著名人の方、本当に様々な方とお会いしています。
多くの方とお話してきましたが、
その中で、
「お金に嫌われる価値観」
があることに気づきました。
大きく分けて3つあります。
自分の経験から言って、
この3つの価値観のうち1つでも
持っている人は十中八九、
お金に逃げられるタイプの人ですね。
なので、それに当てはまる講師が目の前にいたら
すぐに立ち去ることをおすすめいたします。
では、その3つの価値観とは?
ぜひ丁寧にお伝えしたいと思い
動画を撮ってYouTubeにアップしました。
↓
https://youtu.be/qok8mgYpghs
8分程度にまとめた短い動画です。
ぜひご覧ください。
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株アカの真髄!保険ポジションの意味を解説
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では、ここからが本日の本題です。
冒頭で心理にまつわる話をさせてもらいましたが、
株トレードと心理は切っても切れない関係にあることは
おそらく多くの方が気づいているはずです。
せっかく手法を学んでも、心理が邪魔して資金を失う人
大勢いらっしゃいます。
特に、
「恐怖心」に負けて資金を失う方は後を絶ちません。
では、恐怖心に負けないためには
何が重要でしょうか?
「私は正しい取引をしていて最後には利益を得られる」
という確信が恐怖心を上回る必要があります。
「確信」があれば
感情に流されルール違反をすることもなくなるでしょう。
そして、確信を持つためには
ご自身がやっている取引の意味を
理解することが重要です。
「なんのためにこのポジションを持っているのか?」
といったことをきちんと理解しておく、ということです。
せっかくなので、株アカデミーで教える手法にある
「保険のポジション」の考え方をもとに
ポジションを持つ意味の一例を紹介させてもらいます。
以前にも紹介したことがありますが、
株アカデミーには「保険のポジション」
という考え方があります。
(※株アカデミーでお教えする手法は
信用取引で買いと売りを持つ手法です。)
たとえば「株価は下落する」とあなたは考え、
売りのポジションを500円ずつ価格をあけて
3つ持ったとします。
1000円 売り
1500円 売り
2000円 売り
みたいな感じですね。
しかし株価はさらに500円上昇して
2500円に。
こういう状況に陥った時、あなたはどうしますか?
「さすがにもう下がるだろう」
と思い、
さらに売りを追加する方、多いかもしれません。
波乗り投資法においても
間隔をあけて4つの売りポジションを持つことは
ルール違反ではありません。
ただ、安全な取引ではありません。
売り4つのまま株価が上昇し続けたら、
大きく損をする可能性がありますので
「保険の買いポジション」を入れるのが安全です。
保険のポジションという名前の通り、
この買いポジションは
利益を取るためのポジションではありません。
万が一の時に備え、残しておくポジションです。
でもその後、株価がさらに上昇すると
せっかく「保険の買い」を持ったのに
利益確定してしまう方が、
けっこういらっしゃるんですよね。
「早く利益が欲しい」とか
「株価が下落して高値の買いポジションが残るのが怖い」
という心理が働くのでしょう。
その気持ち、分からないではありませんが、
ここで1つ考えてみてもらいたいことがあります。
「保険の見返り」って何でしょう?
保険というのは
最悪の事態に備えて用意しておくものですから、
何も見返りが無いことが本当の見返りなんです。
海外旅行前に加入した保険が掛け捨てになった時、
「結局、事故は落ちなかったから保険金無駄になった(泣)」
というように事故が起こらなかったことを
嘆くような人はいませんよね。
保険のポジションもそれと同じで、最悪の事態にはならず
保険のポジションが残ったからと言って嘆くのは筋違いなんです。
こういうことを本当に理解できていれば、
保険のポジションを早々に利益確定してしまうなど
恐怖心に駆られて非合理的な取引はしなくなるでしょう。
改めてまとめますと、
今回お伝えしたかったことは
ご自身の取引の意味をきちんと理解し、
恐怖心に打ち勝つことの大切さです。
本日も最後まで
ご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三