「闇営業」問題が投資家にとって他人事ではないワケ。
こんにちは、下山です。
ここ最近、芸人さんの「闇営業」が大きな問題になっていますね。
反社会的勢力を相手に事務所に無断で営業し、
お金を受け取っていたということで芸人さんが続々と処分を受けています。
謹慎処分を受けた「雨上がり決死隊」の宮迫さんがMCを務める
「アメトーーク!」とか、超人気番組ですからね。
業界に与える影響は凄まじいことでしょう。
また、お笑いコンビ、スリムクラブの真栄田さんと内間さんも
コンプライアンス違反で無期限で謹慎処分になっていましたが、
内間さんは過去にカンテレのバラエティー番組「怪傑 えみちゃんねる」で、
毎月23万円のローンが71歳まで続くことを語っていたそうで。
「ローンを残したまま謹慎処分を受けてしまい、大丈夫なのか?」
という声も上がっているようです。
無期限で謹慎とのことですから、収入の目処が立たないわけで・・・
ローンの話が本当ならばかなりきつそうです。
ちなみに、これはあくまで芸人さんの話で
一般的な会社員の方の場合はまた話が違ってくるかと思いますが、
終身雇用制度が崩壊している今、会社員の方も明日は我が身かもしれません。
ちょっとした気の緩みで思ってもいなかったような
窮地に立たされることはあります。
ですから、ローンがある方は特に、
「ローンを残したまま会社を辞めないといけなくなったら?」
そういった可能性も考えて、備えておくべきです。
人は、過去に起こっていないことを、なかなかリアルに想像できませんが、
あらゆることを想定して準備する意識を持つことは大切なことです。
もちろん、多額の貯金があるのなら、話は別ですが・・・、
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が行なった
「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019」を見ると、
ちょうど働き盛りの30代・40代の方はあまり貯金ができていないようです。
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「0万円(貯蓄ができていない)」が23.1%となったほか、
「1万円~50万円以下」(24.6%)にも回答が集まり、
100万円以下までの合計は60.5%となりました。
(引用元:http://www.smbc-cf.com/bincan-station/antenna/11.html)
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とのこと。
貯金大好きと言われる日本人ですが、30代・40代の方々に関しては、
貯金が無い方が、圧倒的に多いという現実があります。
ローンの支払いがあり、貯金が全くできない方も多いのかもしれませんが・・・、
ローンを組まれていて、貯金も無い方は特に、今から少しずつでも
万が一に備えて対策を練っておくべきです。
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銘柄選定で気をつけるべきこと。
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では備えるために何をすべきか?
やはり「投資」がベストです。
一度スキルを身につければ様々な相場に応用可能で、
しかも生涯使い続けられる、こんな都合の良い稼ぎ方は、他にありません。
ただ、もしあなたが投資をするのであれば1つ気をつけないといけません。
冒頭で紹介したようにここ数年は特に、
コンプライアンス関連の事件が大きく問題視されるようになり、
コンプライアンスを軽視することが許されず、もし軽視すれば、
重いペナルティが課せられる時代になりました。
一昔前とは、違います。
多くの方はこの状況を他人事のように見ているかもしれませんが、
もし投資をされるのなら、こういった世の中の流れは無視できません。
これからの時代、例えば銘柄選定をする際、単純に「企業の将来的利益」だけを考えるのではなく、
コンプライアンスをきちんと遵守している企業なのか、ということにも目を向けるべきです。
ヤバい企業を選んでしまうと、あなたも一緒に沈む可能性がありますから。
ただ、そうは言ってもヤバい企業を見分けることは、そう簡単なことではありません。
当然ですが、企業が分かりやすく、
「コンプライアンス遵守していませんよ」
なんて公表することはありませんから。
コンプライアンス的にヤバい企業の情報は裏に隠されていますので、
銘柄選定でコンプライアンスに意識を向けるのは、実際にはなかなか難しいでしょう。
だからこそ、「本業以外の理由でその企業が危機に陥る可能性もある」
ということをきちんと考慮し、どんな相場状況になっても大丈夫なように
あらかじめ対策を練って備えるべきです。
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「信用取引=危険」は大きな誤解
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「どんな相場状況になっても大丈夫なようにあらかじめ対策を練ること」
と聞いて、あなたはどんな方法を思い浮かべますか?
おそらく、ロスカットしか思いつかない方が多いのではないかと思いますが、
いつもお伝えしているように信用取引で買いと売りをバランス良く持ち、
堅実に資金を増やすのが最強だと自分は考えます。
こう言うと、「でも信用取引って危険でしょ?」と言われることもあります。
信用取引の「レバレッジ3倍」に恐怖を感じられる方も多いようです。
でも、そう言う方に限って例えばローンを組んで家を買われていたり、
実際に家を買っていなくてもローンを組むことに対しては寛容だったりします。
よく考えていただきたいのですが、ローンを組んで家を買うことの方が
信用取引よりもよっぽど危険な取引です。
一般的に、家を買うときの頭金は20%程度が平均と言われていますが、
例えば、頭金1000万円を用意して5000万円のマンションを買うと、
レバレッジ5倍の取引をするのと同じことになります。
ここ最近は頭金がほぼゼロでもローンが組めるケースもあるようで、
その場合のレバレッジは何百倍にもなります。
「でも家は残るから」という反論があるかもしれませんが、
家の価値が将来的に上がる物件は一握りで
基本的に物件は買った瞬間に価値が下がります。
特に、オリンピックを控えた今が不動産価格のピークであると見る向きもあり、
家の価値が残ることを当てにするのは危険です。
このように、住宅ローンを組んで家を買うことは、
高レバレッジで、しかも将来的に家の価値が下落することがほぼほぼ確実であることから、
信用取引で投資をすることよりもリスクが高いと言えます。
そう考えると、信用取引のリスクが可愛く見えてきませんか?
もちろん、信用取引は絶対的にリスクが無いということにはなりませんが、
やり方次第では損をするリスクを、限りなくゼロに近づけることは可能です。
信用取引で買いと売りをバランス良く持ち、上昇相場と下落相場の両方に
対処できるように備えれば、堅実に資金を増やすことは可能です。
本日の内容が、あなたが投資を適切に理解される助けになっていれば幸いです。
それでは本日も最後までご覧いただきありがとうございます。
下山敬三