共和分サヤ判定インジケーター[MT5]
《ご購入前に:版のちがい》 ・試用版 … デモ口座のみで動作/機能制限なし/無料 ・通常版 … リアル・デモ口座とも動作/機能制限なし/3,980円(税込・出品記念価格)
このインジケーターは、2つの銘柄の「相関」ではなく、「共和分(cointegration)」を判定します。 相関は“似た動きをしているか”を測るだけで、離れたサヤが“戻ってくるか”は保証しません。共和分は、その“戻る性質”そのものを統計的に検定する考え方です。本製品は、選んだ1ペアについて、ヘッジ比率・検定結果・現在の乖離・戻りの速さを、チャート上のパネルに表示します。
図1:共和分「あり」と判定された例(GBPJPY×AUDUSD/日足/推定窓500)。判定行が青く表示され、EG検定のp値が5%を下回っています。
── 1. 「相関」と「共和分」は何が違うのか ──
サヤ取りで最も痛い失敗は、「相関係数が高いから」と組んだペアが、開いたまま戻ってこないことです。
相関が高くても、2つの価格の“水準”が長期的に結びついていなければ、サヤはどこまでも広がり得ます。共和分とは、2つの価格系列が個々には漂っていても、ある比率で組み合わせたスプレッドは一定の範囲に戻り続ける、という性質です。
本製品はこの性質の有無を、Engle-Granger法で確かめます。具体的には、銘柄Aを銘柄Bで回帰してヘッジ比率βを推定し、その残差にADF検定をかけ、MacKinnonの臨界値と比較して判定します。
実際に検定してみると、共和分は簡単には見つかりません。本製品と同シリーズのスキャナーで、主要8通貨ペア(対円中心とドルストレート中心の2セット)の全28組を、日足・4時間足・1時間足、推定窓250本と500本の組み合わせで計100組以上検定したところ、5%水準で有意と判定されたのは1組だけでした(GBPJPY×AUDUSD、日足、推定窓500本、p=0.0489)。
相関係数なら0.9を超えるペアはいくらでも見つかります。しかし共和分の検定を通るペアはめったにない。だからこそ、組む前に検定する意味があります。
もう一つ。唯一有意だったGBPJPY×AUDUSDは、共通の通貨を持たない組み合わせでした。相関で候補を選んでいたら、まず挙がらないペアです。共和分の検定は、相関が見落とすペアを拾い、相関が拾ってしまう“戻らないペア”を弾きます。
図2:共和分「なし」と判定された例(USDJPY×EURJPY/日足/推定窓250)。判定行は灰色。一見よく似た動きの円ペアでも、共和分が成立するとは限りません。
── 2. 「素朴なサヤ」と「正しいサヤ」 ──
サヤを単純に「価格A−価格B」で考えると、単位も水準も違う2銘柄の差はただ漂うだけで、統計的な基準線を引けません。本製品はヘッジ比率βで組み直したスプレッド(A−β×B)を描画し、その平均と上下の帯(±kσ)を重ねます。上段には基準線が引けますが、下段(単純な引き算)には引けません。
図3:上=ヘッジ比率で組み直したスプレッド(青・平均±σの帯つき)/下=単純な引き算のスプレッド(橙)。上段には統計的な基準線が引けます。
── 3. 画面の見方(パネル9行) ──
パネルはメインチャートの左上に9行で表示されます。
1. ヘッダー:共和分サヤ分析 A=(銘柄A)/ B=(銘柄B)[時間足]窓=(本数)確定足
2. β・切片:βはヘッジ比率。銘柄Aを1に対し、銘柄Bを何単位で組むと“正しいサヤ”になるか
3. 最新z・半減期:現在のサヤが平均から標準偏差の何倍離れているか/半分まで戻るのに過去平均で何本か
4. ADF検定:スプレッド自体が定常か(戻る性質があるか)の検定
5. EG検定:Engle-Grangerの残差検定(共和分の判定はこの行を使用)
6. EG臨界値:1%・5%・10%の各水準に対応する臨界値
7. 有意性:各水準で有意か非有意か
8. 判定:設定した有意水準での最終判定(有意=青、非有意=灰)
9. 免責:※統計的検定の表示です。売買の推奨・予測ではありません(常時表示)
※判定は過去データに基づく統計的な推定であり、将来も同じ関係が続くことを保証するものではありません。
図4:パラメータ設定画面(全11項目)。銘柄B・推定窓・有意水準・表示モードなどを設定します。 ── 4. こんな場面で使えます ── ・候補ペアの選別:相関や経験則で拾った候補が、共和分の裏付けを持つかを1ペアずつ確認する ・組む前の点検:βを見て、両建ての数量比を統計に基づく比率で考える材料にする ・組んだ後の点検:半減期が極端に長い、または有意でなくなった場合に、前提が崩れていないか見直す いずれも判断材料の提供であり、売買のタイミングや数量を指示するものではありません。 ── 5. パラメータ(初期値) ──
・銘柄B(ヘッジ側・必須):空 … 銘柄Aは適用チャートの銘柄。銘柄Bをここで指定
・推定窓:250 … β/ADF/EG/半減期の推定に使う確定足の本数
・zスコアのルックバック本数:20
・有意水準 α:5%(1%/5%/10%から選択)
・帯のσ倍率(±kσ):2.0
・表示モード:両方(両方/ヘッジ比率スプレッドのみ/素朴スプレッドのみ)
・描画する最大バー数:1000
・パネルX位置:10 / パネルY位置:20
・パネル文字サイズ:9(白背景では12前後を推奨)
・パネル文字色:Silver(白背景ではBlackなどを推奨)
── 6. 表示・判定の注意点 ──
推定窓の本数で判定は変わります。同じペアでも窓250本(日足で約1年)と窓500本(約2年)では見ている期間が違うため、β・p値・判定が変わります。例:GBPJPY×AUDUSD(日足)は窓500では有意、窓250では非有意でした。どちらも統計的に正しい答えです。
時間足でも変わります。同じペア・同じ窓500でも、日足と4時間足では結果が変わります(βの符号まで反転することがあります)。
図5:図1と同じGBPJPY×AUDUSD(推定窓500)を4時間足で見た画面。日足とは数値も判定も変わります(βの符号も反転)
同シリーズのスキャナー製品とは初期の窓が異なります(スキャナー=500本、本製品=250本)。両方をお使いの場合、同じペアでも数値が一致しないことがありますが、窓を揃えれば同じ結果になります。
両銘柄のバー時刻が一致する確定足が「推定窓+ルックバック本数」以上(初期設定で270本)必要です。不足時は「データ不足」と表示され、判定は行いません。
図6:必要な本数に足りないときの表示。判定は行わず、必要な本数を案内します。
対応銘柄:終値のみで計算するため、同一口座で同じ時間足の履歴を持つ任意の2銘柄で動作します(FX、貴金属、株価指数CFD、株式CFD、商品など)。取引時間帯が大きく異なる組み合わせは、必要本数を満たしにくくなります。
共和分の関係は崩れることがあります。判定は“現時点の過去データ”に対するものです。
── 7. 本製品でできないこと・サポート範囲 ──
本製品は売買サインを出しません。エントリー・決済・数量の指示は行いません。自動売買(EA)ではありません。複数ペアの自動探索は行いません(選んだ1ペアの判定専用です)。
本製品を使用しての具体的なトレード指南(エントリー・決済・手法・ペア選定など)は行っておりません。統計ロジックの詳細な提供・公開も行っておりません。これらについてのご質問にはご返答できかねますので、ご了承ください。
動作不良(起動しない・表示されない・エラーが消えないなど)については、ご購入元のメッセージ機能からご連絡ください。用語の解説は同梱のPDFマニュアルをご覧ください。
── 8. 試用版について ──
デモ口座でのみ動作する試用版を無料で配布しています。機能制限はありません。リアル口座で適用した場合は、パネルに「試用版はデモ口座でのみ動作します」と表示され、計算は行いません。ご購入前に、必ずご自身の環境で動作と表示をご確認ください。
── 免責 ──
本製品は相場分析の補助ツールであり、投資助言・投資勧誘を目的とするものではありません。将来の利益を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。特定の業者を推奨するものではありません。
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(作者:クオンツ工房 / バージョン1.00)
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