【介入余波スキャナー】三通貨パリティMTF (M1～D1) 歪みヒートマップ for MT5

【介入余波】三角通貨パリティFX歪みスキャナー は、インターバンクやヘッジファンド、HFT （高頻度取引業者）が前提としている 三通貨パリティ（三角裁定条件） をベースに、

「いま、どの三角関係（Triad）が、どの時間足で一番歪んでいるか？」

を、M1〜D1のヒートマップで一発表示するための MT5 インジケーターです。

• 三通貨パリティに基づく 19種類のTriadプリセット（2025年12月時点）

• 各Triadごとの M1／M5／M15／M30／H1／H4／D1 の歪み度（Zスコア）

• 「どの通貨ペアが一番歪みに寄与しているか（最大寄与ペア）」

• 「今トレードしたい通貨ペアを基準にした★（推奨度）」

を一画面にまとめ、「今日どこを見るべきか」を最初の30秒で決めるためのレーダーとして機能します。

こんな監視の悩み、ありませんか？

• たくさんチャートを開いているのに、本当においしい歪みが出ているところを見逃してしまう

• 終わってから「今日はポンド系が主役だった」と気づき、自分はずっとドル円とゴールドだけ見ていた

• 「とりあえず主要通貨は一通り見る」がルーチンになり、監視に時間だけかかって成果が伴わない

• 本業や家事が忙しく、限られた時間で「今日の主役」だけ絞り込みたい

• 通貨の強弱は見ているが、三通貨パリティの“歪み”という視点は取り入れられていない

こうした悩みを解消するために、 FX歪みスキャナーMTFは

「三通貨パリティの歪み濃度」を、Triad × MTF のレーダーにしてしまう

という発想で設計されています。

Scannerとは？ ─ 「三通貨裁定レーダー」です

三通貨パリティ（Triangular Arbitrage Condition）は、

• EUR/USD × USD/JPY ≒ EUR/JPY

• GBP/USD × USD/JPY ≒ GBP/JPY

• XAU/USD × USD/JPY ≒ XAU/JPY

といった 3つの通貨ペアの三角関係 に 「本来、ほとんど崩れてはいけない計算式」がある、という考え方です。

現実のマーケットでは、

• 指標発表直後

• ロンドン／NYのFix

• 流動性の薄い時間帯

などで、このバランスが一時的に崩れ、三角裁定（Arbitrage）の余地＝“歪み” が生まれます。

FX歪みスキャナーMTF は、この「三通貨パリティの歪み」を

• Triad（3通貨セット）ごとに

• M1〜D1の各時間足ごとに

• Zスコア（標準偏差ベースの統計指標）で数値化し、ヒートマップで表示する

ことで、

「いま歪みが濃いのは、どの三角関係の、どの時間足なのか？」

を一覧でレーダー表示するツールです。

Scanner画面の4つのエリア

Scannerの画面は、次の4つのエリアに分かれています。

① 行：Triad（3通貨セット）

• 各行が1つのTriad（例：

  • JPY_Triangle：USDJPY／EURJPY／EURUSD

  • Gold_Yen_Triangle：XAUUSD／USDJPY／XAUJPY など）

• 複数のTriadプリセットをあらかじめ用意しており、
  主要通貨＋ゴールドの“歪みやすい三角関係”から順に並べています。

  
  

② 列：Pair1〜3（構成通貨ペア）

• 各Triadを構成する3通貨ペアを、そのまま表示した列です。

• 「このTriadは具体的にどのペアの組合せなのか？」が一目で分かります。

  
  

③ M1〜D1グリッド：時間足ごとの“歪み濃度”

• 横方向に M1／M5／M15／M30／H1／H4／D1 を並べ、

• 各セルで その時間足における歪み度（Zスコア） を色で表示します。

  • 例：

    • 薄い色：Zスコア小（平常範囲）

    • 濃いオレンジ：Zスコアが「Watch」閾値を超えた状態

    • 濃いレッド：Zスコアが「Distortion」閾値を超えた「要注目の歪み」

• セル内部には「どの通貨ペアがどの程度その歪みに寄与しているか」という情報も埋め込まれており、三角関係の中で“誰が悪さをしているのか” まで把握することができます。

④ 右端：★（推奨度）

• FocusSymbol（後述） を設定した場合に有効になる列です。

• 「この通貨ペアを含むTriadの中で、どのTriadがもっとも“歪み優位”か？」を★1〜★3 でスコアリングします。

• ★3 が付いている行が、

  「いまこの通貨ペアをトレードするなら、最優先で見るべき三角関係」
  というイメージです。

FocusSymbol＋★推奨度で「今日の主役Triad」を一瞬で決める

Scannerの中で、もっとも“使える”機能が FocusSymbol × ★推奨度 です。

FocusSymbol：まず「今日、トレードしたい通貨ペア」を1つ入れる

• 例：

  • USDJPY / EURJPY / XAUJPY / GBPUSD など

• FocusSymbol に1つ入力すると、一覧は

その通貨ペアを含んだTriadだけに自動で絞り込み

されます。

★推奨度：その中から「一番歪み濃度が高い三角関係」を選ぶ

• 絞り込まれたTriadの右端に、★1〜★3 が表示されます。

• この★は主に、

  • 歪みの発生頻度

  • 寄与度

  • 現在のZスコア
    などを元に、「今、その通貨ペア目線で見る価値の高いTriad」 から順に星の数を増やしたものです。

ドル円トレーダーであれば、

1. FocusSymbol に USDJPY を入力

2. 絞り込まれたTriadの中から、★3 が付いている行を探す

3. その行の Triad を、次の分析（Catcherや裁量チャート）に回す

という流れで、

「ドル円を軸にしたとき、今日の主役はどの三角関係か？」

を迷わず決められるように設計しています。

キャプション例：「FocusSymbol＝USDJPY で絞り込み。★3 のTriadから優先チェック。」】

1日の中での使い方イメージ

Step1：MT5を起動し、Scannerのチャートを1枚開く

• 朝やロンドン時間の立ち上がりなど、「これから監視を始めるタイミング」でScannerを表示したチャートを1枚用意します。

Step2：FocusSymbolに「今日トレードしたい通貨ペア」を入れる

• 例：USDJPY、XAUUSD、EURUSD など。

• 一覧が、その通貨ペアを含むTriadだけに絞り込まれます。

Step3：★の数とM1〜D1グリッドを見て、「今日の主役Triad」を選ぶ

• ★3（または★2）のTriadから優先的にチェック。

• M1〜D1グリッドで、

  • 「短期（M1〜M15）で今まさに歪みが高まっているのか」

  • 「H1〜H4でじわじわ歪みが蓄積されているのか」
    を確認し、どの時間軸で勝負するのが自分のスタイルに合うかも一緒に判断します。

Step4：選んだTriadを、メインの分析・トレードに回す

• 三角裁定ロジックのメインロジックである FX歪みキャッチャー（Catcher） をお持ちの場合：

  • 行頭のDLボタンから .set ファイルを出力し、

  • Catcher側に読み込むことで、Scannerと同じTriad設定でメインチャートを構築できます。

• Catcherをお持ちでない場合も：

  • 選んだTriadに含まれる通貨ペアをメインチャートに表示し、

  • 裁量の視点でじっくり分析する対象を 「今日の主役」として1〜3個に絞る だけでも、監視効率は大きく変わります。

Scannerの役割は、
「あらゆる通貨ペアを見に行く」のではなく、
「今日見るべきところだけを浮かび上がらせる」ことです。

「三通貨＝難しそう」は誤解です

「三通貨パリティ」と聞くと、

• 難しそう

• 数学っぽくてとっつきにくい

と感じるかもしれません。

Scannerでは、このハードルをできるだけ下げるために、次のような工夫をしています。

• Triadの定義は、推奨Triadをプリセット済み

  • 自分で複雑な組み合わせを考える必要はありません。

• 表示も、

  • 行：Triad名

  • 列：構成ペア＆M1〜D1

  • 色：歪みの強さ
    というシンプルな構造です。

• 難しいことはすべて裏側で計算し、
  「どこがどれくらい歪んでいるか」だけを一画面にまとめる
  ことに特化しています。

「ロジックの裏側は徐々に理解していくとして、まずは “歪みレーダー”として使ってみる」というスタンスで始めるのがちょうど良いと思います。

Catcher / Nowcast との関係（フルパッケージとの違い）

FX歪みキャッチャーシリーズ全体では、

• Scanner：
  → 「どのTriad・どの時間足に歪みが集中しているか」を見つける レーダー役

• Catcher（本体インジ）：
  → 三通貨パリティの歪みを Zスコアオシレーターに落とし込み、「Zで入ってZで出る」メインロジックを提供する エントリー／エグジットの中核

• Nowcast：
  → 「いま本当に行くべきか？」を、Triadの MTF状況を◎／○／△／×で可視化する 最終チェッカー

という三段構えになっています。

Scanner単体でも、

• 監視対象の通貨ペアを絞り込みたい

• 今日の主役通貨・三角関係を素早く見つけたい

というニーズには十分応えられますが、Catcher＋Nowcastと組み合わせることで、「監視 → 銘柄選択 → エントリー判断」までを一気通貫のロジックで繋げることができます。

よくある質問（Q&A）

Q1. Scannerだけでも意味はありますか？ Catcher本体がないと使いにくくないですか？

A1. Scannerだけでも、

• 「どの通貨ペア・どの時間足に注目すべきか」を三通貨パリティの歪みという視点で絞り込むレーダーとして十分役立ちます。

• 既存の裁量手法や他インジ、EAの前段に「今日の主役はこの通貨ペア／この時間足」という視点を持たせたい場合に有効です。

ただし、Scanner単体では Buy か Sell かという“方向”は示しません。あくまで「Triad全体のZスコア＝三通貨パリティの歪みの強さ」を可視化するツールであり、どのレッグ（3通貨ペアのどれ）を、どの方向に狙うかまでは決めません。

• 方向やエントリー／エグジットのルールまで含めて一貫させたい場合は、同じ三角裁定ロジックを使った Catcher（本体インジ）＋Nowcast を組み合わせることで、「レーダー → エントリー判断 → MTFフィルター」までを一本のロジックで繋げることができます。

• Scannerだけで使う場合は、Scannerで「歪みが濃いTriad」と「注目すべき時間足」を特定し、そこから先の方向判断・エントリールールは、ご自身の裁量手法や他インジ／EAを使うという役割分担にするのがおすすめです。

  
  

Q2. 動作は重くなりませんか？PCスペックはどの程度必要ですか？

A2.

• 複数通貨ペア × 複数時間足のデータを扱うため、古いPCやメモリの少ない環境では負荷が高くなる場合があります。

• ただし、以下の工夫で軽く運用できます。

  • Triad数を絞る（使わないTriadを非表示にする）

  • 不要な時間足（例：D1のみ）をオフにする

  • 一度ヒートマップを確認したら、必要に応じて更新頻度を下げる

Scannerは「ずっと表示し続ける」というより、節目のタイミングで開いて“全体の歪みマップ”を確認するツールとして使うのがおすすめです。

Q3. どのくらいの頻度で見ればよいですか？

A3.

• 1日中、秒単位で眺め続ける必要はありません。

• 例えば、次のようなタイミングで一度リフレッシュする使い方が現実的です。

  • 東京時間スタート前

  • ロンドン時間の立ち上がり

  • NY時間の立ち上がり

  • 重要指標の前後

• そのたびに

  「いま主役になっているTriadがシフトしていないか？」
  を確認し、
  監視や仕掛けに使う通貨ペア・時間足を微調整するイメージです。

このような方におすすめです

• 監視通貨ペアが多すぎて、本当に歪んでいるところを見逃してしまうと感じている方

• 「とりあえず主要通貨を順番に見る」から卒業し、“今日の主役”に集中して監視したい方

• 三通貨パリティ（三角裁定）の発想を、まずは「どこを見るか決めるレーダー」から取り入れたい方

• 既にメイン手法やインジがあり、その“前段のフィルター”として三通貨裁定レーダーを使ってみたい方

• 将来的に、FX歪みキャッチャー（Catcher）や Nowcast と組み合わせて、三段構えのトレードプロセスを構築したい方

ご利用にあたっての注意点・推奨環境

• 本商品は MT5専用インジケーター です。（MT4版はご用意しておりません）

• 複数通貨ペア × 複数時間足のデータを同時に扱うため、古いPCやメモリの少ない環境では負荷が高くなる場合があります。

  • Triad数を絞る

  • 不要な時間足をオフにするといった設定で負荷を軽減してください。

• 本ツールは、三通貨パリティと統計ロジックに基づいて「歪み→回帰」の可能性を可視化するものであり、特定の利益を保証するものではありません。ロット管理・資金管理はご自身の責任で行ってください。

• 推奨レベルは、

  • ある程度FX経験があり

  • インジケーターや時間足の概念を理解している中級者以上を想定していますが、「相場の構造を学びながらステップアップしたい初級者」の方にも、
    “学びながら使える歪みレーダー”としてご活用いただけます。