昨日2月26日の市場動向と今後の短期トレード戦略
2月26日の為替市場は、弱い米経済指標と米トランプ政権による追加関税への懸念が重なり、リスクオフ(安全志向)の動きが一気に強まりました。これを受けてドル安・円高が進み、ドル円は昨年10月以来の安値水準となる148.56円を一時記録。そして、ドル指数(DXY)は約11週間ぶりの安値106.13まで下落し、短期金利(米2年債利回り)は昨年11月以来の4.08%台へ急低下しました。
しかし、その後は米国債利回りの下げ止まりとともにドルが急反発し、ドル/円は149円台後半へ上昇するなど乱高下。さらに、トランプ大統領が対カナダ・メキシコ関税の発動を4月2日まで延期する可能性を示唆し、欧州向け関税についても「検討中」という玉虫色の姿勢にとどまったため、市場の過度なリスク回避姿勢はいったん和らいでいます。
以下では、この日の詳しい動向や今後の展開、そして短期トレードのポイントを整理してみましょう。
昨日2月26日の為替市場まとめ
ドル/円
一時148.56円まで下落(昨年10月以来の安値水準)
米国債利回りの下げ渋りをきっかけに急反発、最終的に149円台後半へ戻す展開
ドル指数(DXY)
11週ぶり安値106.13を付けるも、後半は106.50付近へわずかに反発
ユーロ円
156円台半ばまで下押し → ドル反発に伴い157円前後へ戻す動き
欧州向け関税が「検討中」のまま止まっていることで、極端な売りにはつながらず
市場の背景要因
米消費者信頼感指数(予想102.5→結果98.3)の急低下 → 米景気後退懸念が急拡大
トランプ米大統領が当初3月4日発動と表明していたカナダ・メキシコ向けの25%関税を4月2日まで延期する可能性 → ただし実施リスクは依然残る
欧州への25%関税も「検討中」にとどまり、発動が決まっていないため不透明感だけが残る
米国債利回りの急低下を受けてドル売りが進む一方、NY時間後半に利回りが下げ渋ってドルが買い戻される
ドル円・ユーロドル・ユーロ円のテクニカル概観
ここで、主要通貨ペアのチャートを再度確認します。