北朝鮮のスキャムコイン資金調達にシンガポールの海洋産業の協力者―Recorded Future報告書
政府の技術援助による制裁措置の迂回
米国に課せられた経済制裁の影響を迂回するために、金正恩(キム・ジョンウン)政権による暗号通貨の活用は、これまでも度々報じられてきました。今月初め、北朝鮮のハッカーグループ「Lazarus(ラザロ)」が、2017年以来5億7100万ドル以上の暗号通貨の盗難に関与してきた疑いが報じられました。2018年1月のコインチェックのハックにもLazarusは関与したと指摘されています。
Recorded Futureの報告書は、「北朝鮮の指導者たちによるビットコインとモネロの採掘は比較的小規模になっている。一方、2018年Q1からはスキャムコインの立ち上げにフォーカスしている。」と述べています。北朝鮮の詐欺事業の代表的な2つのコインが、HOLD coin(ホールドコイン)とMarine Chain(マリンチェーン)です。
HOLD Coinは、投資家のお金を集めるために巧妙なステーキングスキームを構築していました。すべて廃止されるまでに、多くの取引所で実際に上場されていました。
一方、Marine Chainは、ブロックチェーンアプリケーション「Marine Chain Platform」のトークンです。Bitcoinフォーラムによると、海洋船のトークン化を可能とする船舶所有者の資産に裏付けられていると主張されています。
なお、Recorded Futureのトークンに関する資金調達よりも、背後に形成されたシンガポールと結びつくネットワークにフォーカスして記述しています。
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