マーチンゲール
こんにちは。キツネの目と申します。
今回は詐欺被害の方からご相談を受けたのでnoteに致します。
相談者様からの許可は得ています。
1、マーチンゲール
マーチンゲールとは、簡単にお伝えすると「負けたら勝つまで倍額エントリー」です。
1000円でエントリーして負けたら、次は2000円エントリーする。
2000円でエントリーして負けたら、次は4000円エントリーする。
そんな感じで負けても勝つまで倍額でエントリーする手法を「マーチンゲール」と呼びます。
メリット1. ルールがシンプル
マーチンゲール法は負けたら賭け金を2倍にする、というとてもシンプルなシステムです。
バカでもすぐに理解できます。
メリット2. 損失が一度の勝利で取り戻せる
マーチンゲール法は負けたとしても賭け金を増やしていくため、勝った時の払戻金が大きくなります。
そのため、連敗したとしても一度でも勝利できれば、それまでの負け分をすべて取り戻すことができます。
メリット3. 負け続ける可能性が低い
マーチンゲール法は2倍配当のゲームで利用します。
今回のご相談者様は「BO」でした。
BOは「High or law」なので二分の一(勝率50%)に見えます。
実際はそんなに単純ではないですが数学的に考えて、永遠に負け続けるということはありません。
2倍配当のゲームをプレイした場合、連敗する可能性は以下のように下がっていきます。
このデータを見ると必勝に見えますよね。
ただし、マーチンゲールには大きなデメリットがあるんです。
デメリット1. 利益が膨らまない
マーチンゲール法で勝利した際に手元に利益として残るのは最初の賭け金のみです。
連勝できればある程度の利益を得ることができますが、負けと勝ちを繰り返している場合、少しずつしか利益を得ることができません。
デメリット2. ある程度の資金が必要
BOの最低エントリー金額は1000円です。
あくまでハイローの場合はですけどね。
では、1000円で10マーチンをした場合いくら必要だと思いますか?
ハイローのペイアウト率である「1.85」で計算します。
1・1000円→1850円(850円の利益)
2・2000円→3700円(700円の利益)
3・4000円→7400円(400円の利益)
4・8000円→14800円(200円の損失)
5・16000円→29600円(1400円の損失)
6・32000円→59200円(3800円の損失)
7・64000円→118400円(8600円の損失)
8・128000円→236800円(18200円の損失)
9・256000円→473600円(37400円の損失)
10・512000円→947200円(75800円の損失)
合計895000円必要です。
ここまでのリスクを取って得られるものは損失です。
2、グランマーチンゲール
今回のご相談者様のは単純なマーチンではなく「グランマーチンゲール」というものでした。
負けた場合、エントリー金額の倍額エントリーするマーチンゲールと違い、ペイアウト率を考慮した分「プラスα」でエントリー金額を増やす手法でした。
エントリー金額が変わっていますよね?
このやり方で「4マーチンゲール」をするように教える詐欺です。
4マーチンだと勝率93%以上です。
って教えて高額なコンサル料を取るんです。
この方はこのやり方を実際に言われた通りにエントリーして「60万円」失い破綻しました。
これまでの説明でマーチンゲールがいかに危険な手法なのかご理解いただけたと思います。
確率が低くても、いつか来る負けで、それまでの利益を失うほどの大敗します。
なにより「莫大な資金」がないと成立しません。
グランマーチンゲールはマーチンゲールよりも「プラスαの金額を追加する分さらに危険です。」
はっきり言ってこんな詐欺に引っかかるのは単純な計算もできない・
自分の資金量もわかっていない・身の程も知らないバカです。
皆さんは引っかからないでくださいね。




