《東洋経済ONLINEでコラム掲載中！》「何をやっても負けない投資」を作る
おはようございます、松下です。
私が投資を始めて1年半の間勝てなかったことは、
初心者の投資家の一般例として、よくお話ししますが、
その後、私は何をやっても負けないようになりました。
こんな風に書くと、お金が無限に増える、
連戦連勝の売買を想像するかもしれませんが、
決してそうではなく、様々なテクニカル指標や
トレードアイディア、ルールを使ったとしても、
一定期間の後に、最終的にはお金が増える、
そんな売買を身に着けたのです。
あなたがネットの中に見ている、
「負けることなく増えていく」
「小さな資金がリスクなく巨大な資金に増える」
「ラクにすぐに稼げる」
というのは虚像です。
実際の投資や売買は、
こんなにラクで簡単ではありません。
しかし、一定の条件を満たすことで、
「何をやっても負けない投資」を作ることは可能です。
今日はそんな、「何をやっても負けない投資」の
作り方について話してみたいと思います。
「何をやっても負けない投資」に必要なものは、
１．その売買を続ける中で、損失よりも
利益が多くなるという理論的な太い裏づけ
２．１の力を有効に使える資金管理のルール
３．過去の値動きやチャートでの過去検証
４．検証の後に、小さい資金で実売買を繰り返す
こんなものです。
それぞれ1つずつ確認してみましょう。
１の損失よりも利益が多くなる、理論的な太い裏づけとは、
有利な値動き、有利な売買の理由を知り、
必ずそれを採用することです。
これを投資の世界で、「優位性（＝エッジ）」と呼びます。
こればかりは勉強するしかありません。
しかも困ったことに、私たちの前に溢れている
情報で語られる優位性は、薄っぺらで浅いものや、
そもそも優位性でないものもたくさんあります。
先日も、投資スクールの授業の中で
話しましたが、本当に役に立つ投資の本というのは、
10冊読んで1冊出会えるかどうかくらいの頻度です。
だからカンタンに諦めるのではなく、
自分が「これなら勝てる」と納得できるものに出会うまで、
辛抱強く勉強するしかありません。
多くの投資家は、この時点で脱落します。
早くラクに儲けたいので、
お手軽な方法に乗せられて、
そんな自分自身の太い利益の理由に辿り着けないのです。
しかし私は辿り着きました。
私にとっての理論的な太い裏づけとは、
「売買とは、順張りか逆張りのどちらかだ」
というものです。
これは普遍です。
100年経っても順張りは順張りで、
逆張りは逆張りです。
そして、いつもそのどちらも儲かります。
それに気づいてからは、
今自分が順張りを行っているのか、
逆張りを行っているのか、
そのために何を使っているのかを
常に精査してきました。
そして、何をやっても負けないようになりました。
次に２ですが、１で学んだ理論的な太い裏づけも、
100％絶対確実ということではありません。
1回1回の売買では何が起こるか分かりませんので、
そんな不安定・不確実な環境の中で、
100回、1000回と続けて売買が可能なように、
資金管理のルールをセットで決めます。
１と２はセットなのですが、
分かりやすいように、敢えて別々に書きました。
負けない理由を、負けない資金管理の元に
動かしていくのです。
次に３です。
あくまでも１や２は理論的な目論見であり、
もっと悪くすると単なる願望に過ぎないかも
しれません。
それらを採用して、儲かる理由はどこにも
ありませんので、過去のチャートや値動きの中に
確認していきます。
これを過去検証と言います。
確かめることなく実践するなんて、
私には恐ろしくてできません。
必ず確認し、結果が予想はずれであれば、
何度でも修正や見直しを加えて確認を続けます。
実際の作業としては、この時間が
一連の中で一番長いかもしれません。
この過去検証の話題を出すと、
必ずと言っていいほど、
「どのように過去検証を行ったら良いか分かりません」
という質問をいただきます。
これは実は単純で、ルールを作って、
そのルール通りの売買を、
過去の値動きからシミュレーションとして抜き出し、
一定期間の実績の検証をするだけなのです。
私も誰に教えてもらったわけでもなく、
自分で考えて実践してきました。
意外に投資は自分で考えることで進んでいきます。
最後に４の実際の運用・売買です。
３の過去検証で良い数字が上がってきたとしても、
現実にそれが再現されるかどうかは、
何の保証もありません。
だからそれが確認されるかどうか、
小さな資金やリスクで実践していきます。
予定通り利益が上がれば、どこかの時点で
資金を増やしていきますし、
予定通りに運ばず損失先行となれば、
その理由を検討し、修正や見直しを行っていきます。
こんな風にして、
「何をやっても負けない投資」
が作られていきます。
ここまで読んでくると、
「何だか面倒でしんどそうだな」と思うかもしれませんが、
決してそんなことはありません。
理論的な太い裏づけが分かってくると、
途端に投資は楽しいものになりますし、
安全な資金管理を手に入れることは、
何にも代えがたい安心感を味わうことができます。
過去検証なんて、面倒くさい以外の
何物でもないように思うかもしれませんが、
実際始めると、ハマってしまいます。
実際、私は過去検証の中毒みたいに、
過去検証は楽しいですし、
トレード研究会の参加者も同じことを言います。
（中毒は聞こえが悪いですが）
そして小さく小さく実践する。
私は理解できないことなんて、怖くて実践できません。
私は自分で確認していないことなんて、怖くて実践できません。
絶対に自分の大切なお金を、
自分が理解していないこと、
自分が確認していないことに投じるなんてできません。
だから理解し、確認し、小さく実践するのです。
あなたの投資の行動が、ここまで具体的になれば、
あなたにとっての「何をやっても負けない投資」は、
もうすぐそこです。
「何をやっても負けない投資」には、
きちんと意味があり、実践がありますので、
理解して実行するかどうか、
あなた自身で考えてみてください。
ps
「何をやっても負けない投資」を作っていくための、
１．理論的な太い裏づけ
２．盤石の資金管理
３．過去検証
４．実践
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