10日のNYストラテジー・本日の東京市場・まとめ【市況色強いダウが続伸でも、ナスダックは反落か】
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ナスダック先物が急失速、バイデン大統領の演説を前に課税強化の思惑が高まっている可能性
週明けのNY株式市場は高安まちまちの着地を想定、先週末の上昇の反動はナスダックの反落スタートにつながる可能性が高い。
米国東部時間13時15分に、バイデン大統領が演説を予定、お題は経済に関するものでインフラ整備に伴う課税強化を打ち出すかもしれず、東京時間のお昼以降にリスクオフが意識されている。
米国最大のパイプラインがサイバー攻撃に遭い、東京株式市場は市況関連を中心に買いが入り、上昇率上位の業種に、その関連銘柄が軒並み名を連ねた。
ハイテク株に目立った売り材料はなく、バイデン大統領の演説に課税に言及する思惑が高まったことは確かで、ドージコイン急落もテック系の利確機運に拍車をかけた格好。
売りも買いも強烈な手掛かりが見当たらない中で、商品市況の盛り上がりが負の側面をのぞかせるかもしれず、コストメリットからしてもハイテクに買い材料は見当たらない。
そうした売り買いの差し引きの中で、ダウ工業株指数の市況関連が上昇したとしても、テクノロジーセクターは売りに押される流れになるだろう。
東京株式市場でも、人気株のひとつである6920・レーザーテックが安値引け、引けにかけての値動きに鉄鋼株の買いは目立っていたが、ハイテク株はひっそりと売りに押されていた。
その時間差的な背景から、良くてもダウ工業株指数の史上最高値更新の裏側でナスダックの小幅安、バイデントーク次第では、主要3指数揃ってマイナスもあるとみている。
波乱含みでないと想定するも、雇用統計が市場予想下回る内容であったことは事実、本来であれば下落しても不思議でない手掛かり材料。
したがって、米10年債利回り低下と過剰流動性が支えとなった上昇は、あっさりと反落に結び付く流れになると考えている。
10日の欧米市場・注目イベント、予定(赤は要注目)
エバンズ・シカゴ連銀総裁 講演(27:00)
(注目企業決算・米国)
Tyson Foods、Marriott
International
先物動向 15時57分現在
ダウ工業株指数 +93.00
S&P500 +3.00
ナスダック100 -36.25
WTI 65.56 +0.66 +1.02%
ドル円 108.96-97円 225先物 29528円【225・CFD】16時09分現在
株トーク
マーケットストラテジスト 坂口隆信
https://www.kabutalk.com/
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