理論や法則がわかると何を見ればいいかがわかる!たった5000円であなたのFXライフが格段に変わるシリーズ[基礎編]眼からウロコ!10分で分かるFX⑧=理論・複合材料=ダウ理論・エリオット波動・サイクル理論・グランビルの法則を理解する
さあ、本シリーズも後半であらかたの材料がそろってきましたのでそろそろ仕上げの構築段階へと移行します。
理論は難しいという人も居ますが、要点として何をしたいのか、何をするべきか、と言ったところが明確になるとシンプルになってきます。
早速学習していきましょう。
まずは代表的な理論を集団心理の根拠と仮定して挙げていきましょう。
ダウ理論・エリオット波動・サイクル理論・グランビルの法則、この4つです。
簡単か難しいかで分別すれば、ダウ理論は簡単、エリオット波動は難しい、サイクル理論も難しい、グランビルの法則は簡単、という感じかもしれません。
しかし、理論はあくまで理論であって、実際のチャートに適合する形で解釈しなければ全く使い物にならないことも多くの方はご存知でしょう。
そしてダウ理論は簡単と言う割に、6つの基本法則を覚えていないだけでなく、使いこなせていない方も少なくありません。
まずはそこから押さえていきましょう。
1. 平均は全ての事象を織り込む
2. トレンドには3種類ある(主要トレンド・二次トレンド・小トレンド)
3. トレンドには3段階ある(先行期・追随期・利食い期)
4. トレンドは相互に確認されなければならない
5. トレンドは出来高でも確認されなければならない
6. トレンドは明確な反転シグナルが発生するまで継続する
これから言えるのはダウ理論は単にパターンとしての切り上げ切り下げではなく、集団心理のトレンドに対する反応するポイントを探る、という事です。
エリオット波動は始点と終点がある中で進捗を探る、ということになります。この始点と終点という概念がない中で、単に現在地としてパターン図に当てはめても全く機能しません。
サイクル理論はボトム間のサイクルを利用して上位足との絡みの中で、信頼できるボトムを探ることになります。
グランビルの法則は単体ではなかなか機能しないものの、一連の流れで条件がそろったのちに発生すると非常に強い反応を示します。
その辺りはこれから眼からウロコ!10分でわかるFX9移動平均線・一目均衡表・ボリンジャーバンド・フラクタルズの材料を経て眼からウロコ!10分でわかるFX➉ボリンジャーバンド0.5タッチ[高勝率手法]までをご覧いただければおよそ今まで学習してきた全体の流れが理解できます。
焦らずに今回は今までの材料を構築しながら全体の材料を個別ではなく連動の中で理解していきましょう。
それでは図の説明です。
黒い四角はレンジです。
黒くて太い水平線はレンジに対しての仮想ターゲットです。
ピンクの矢印は直近の下落波動です。
オレンジの水平線は直近の下落波動に対しての半値です。
グリーンの水平線はレンジの上限かつ、ゼロサムポイントです。
水色の線はボトムa,bに対してのトレンドラインです。
黒くて細い水平線はそれぞれ強いネックと波動の半値です。
1はダウ理論の中で出てきた先行期のプレイヤーが発生した価格の挙動です。
2は同じく追随期の価格の挙動です。
3は同じく利食い期の価格の挙動です。
このポイントで押さえておきたいのが、利食い期のプレイヤーは仮に、2の追随期で仮想ターゲットに到達してしまっていた場合、利食い期の価格の挙動はどうなるか、というところを考察しておきましょう。
仮想ターゲット到達前であれば利食い期のプレイヤーは追随してきやすく、追随期で既に仮想ターゲットに到達済みであればその後の利食い期のプレイヤーは追随しにくい、という分岐が出てきます。
また、この時直近の下落波動の半値に対して陽線終値が上抜ける、という反転の気配としての材料があるかないかでトレンドラインa,bに対してcの反応確率が変わってきます。
下落時には強いネックに対しては反発を繰り返しながら下落し、波動の半値を押されていない所があれば、高確率で押される、というところも思い出しましょう。
また、bまでの進捗の中で理論として登場しているのは、切り上げ切り下げがあるトレンドとしてのダウ理論、レンジがあり、レンジブレイクを始点として、仮想ターゲットを終点とする中での進捗としてのエリオット波動、仮想ターゲット到達時のトップからボトムbまでの間に、上位足のろうそく足のピリオドの変更があった事を確認するためのろうそく足6本経過後のボトム、つまり上位足のサイクル理論に適合するボトム、ここまで連動していることをイメージしましょう。
その後にできる赤い丸のグランビルの法則の材料で上昇に対しての強い反応が起こります。
この流れをイメージできるようになった時、あなたは今までの学習の中で、ひとつの材料だけを常に追いかけていた事に気付くでしょうし、その追跡では発見できない材料があることも認識できるかもしれません。
このように見るべきポイントを特定すれば、どんな相場状況であってもおよそ判断基準が持てる可能性が高いと言えます。
この見るべきポイントを言語化しておきましょう。
理論に関しては今まで見てきたように、ダウ理論・エリオット波動・サイクル理論・グランビルの法則、この4つです。
テクニカルに関してはインジケータは後ほど学習する眼からウロコ!10分でわかるFX9移動平均線・一目均衡表・ボリンジャーバンド・フラクタルズによって判断します。
チャート上の細かい情報までのフローとしては
1. レンジを必ず確認し見落とさない(騙し対策)
2. 相場観の材料と進捗で方向性を見落とさない(騙し対策と戦略確保)
3. 波動の形状と意味を探り推測する
4. ろうそく足のプライスアクションの意味を探り推測する
この順番でチェックを行えばおよそ大丈夫でしょう。
あなたがもし上記の4項目の1つも行っていない場合、勝率として担保されるのはおよそ7割までと思われます。
つまりどんな手法であってもパフォーマンスが落ちた状態で限界となっているはずです。
そうした現状打破を見込むのであれば、必ず上記の4項目をチェックしながらその意味を推測できるようにしたほうがいいでしょう。
また、理論に関しては4つ全てなければならないか、というところに関しては、最低限3つあればなんとか信頼が担保されると思われます。
相場の売買の中で、常に3つの要素がそろっているかと言うと、そうそうそろっている場面はありません。
もし仮に、反対側に2つの材料がそろっていても、あなたの分析する側に3つの材料がそろっていれば優位性はなんとか担保されます。
最低限のことでパフォーマンスを維持する、と言う意味ではどの手法であっても数字が維持できるようにフィルターを加えながら取引できれば問題ないのですが、落ち込んだ数字を調整する、と言うことを踏まえると、もっと質の高い取引や戦略を組み込みながら運用したほうがより安定します。
しかしながら、いきなり難しいことをしようとするとヒューマンエラーが発生しやすく、ミスによる損失が新たに発生してくるでしょう。
十分な修練をデモ取引などで積み、最低限の数字が担保されるくらいまではリアルでの運用は控えたほうがいいでしょう。
また、ヒューマンエラーがどうしても少なくならない、と言う方は、自動売買やシグナルを出してくれるように、ツールを作成することも視野に入れたほうがいいかもしれません。
いずれにしても、全ての人に全て同じ情報で同じ結果が出るか、と言う点では個人差もありますし、個人でこなせる能力や精神面での制御能力といったところの問題もあり、最適化をするのは難しいと思われます。
この点についての考え方としては人それぞれに最適解があるため、様々なことを試しながら、許容できる範囲で運用できるか、といったところのお話になると思われます。
腑に落ちていない情報では正確な実行はできない、と言うのが人間でしょう。
そこを肝に銘じるのであれば、納得のいく事は一定の間試行してから結論を出す、と言うことも必要と思われます。
頑張ってください。
それでは今回の学習はここまでといたします。また次回お会いいたしましょう。