【フジトミ】東京金は円安とNY金急落が交錯する展開の中、小幅続伸
(東京原油・石油製品)
2日の東京原油・石油製品は海外原油の急落で下落しているが、円安で下げ幅縮小。原油期先11月限は前日比370円安の3万4990円、ガソリン期先12月限は同460円安の4万7540円、灯油期先12月限は同320円安の4万880円。
強気の米EIAの在庫統計だったが、上昇は長続きせず、その後、海外原油は急落し、東京石油市場も値崩れを強いられた。ただ、円安が進行したため、海外原油が急落したほどの下げはみられず。原油期先は朝方、安値を更新したが、株価の急騰を好感した円安によって3万5000円台を回復。昼に再開した日経平均株価はさらに急騰したが、円安にブレーキがかかり、原油は上値の重い展開を続けた。海外原油市場では世界の原油の供給に過剰に関心が集まっており、株価も支援材料になれず。さて、ガソリン期近が急落しているが、梅雨入りを控えてのガソリン需要の後退が認識されている模様。東京原油は目先、臨機応変に。
(東京貴金属)
2日の東京金は円安とNY金急落が交錯する展開の中、小幅続伸。金期先4月限は前日比3円高の4509円、白金期先4月限は同38円安の3345円。
強気の米経済指標を受けてNYダウが急伸。それを受けて日経平均株価も急伸したため、東京金は円安を材料にして大幅高で始まった。しかし、NY金がその株高を嫌気して値崩れをみせ、昼には1261.3ドルまで急落。そのため、東京金は一時、マイナス圏に入った。その後、NY金の戻りからプラス圏を回復。今夜発表される米雇用統計次第で東京金の値崩れも考えておきたいが、8日に予定される前FBI長官の議会証言を意識して、買い場になるだろう。夜間での下押しは買い場とみる。一方、白金は実勢悪で急落しているが、戻り売りスタンスは継続。
(東京ゴム)
2日の東京ゴムは一時上伸も、実勢悪から売られる。期先11月限は前日比4.7円安の194.0円。
朝方の東京ゴムは円安やNYダウの急伸もあり、戻り歩調をみせていた。日経平均株価が急伸したこともあり、先限で201.7円まで切り返す場面もみせたが、200円以上は売り場提供となり、昼にかけて急落し、高値から10円近くも売られた。増産期を迎えて先安懸念が強く、弱気な中国の経済指標も売り材料になっていた。来週は180円を試すとみるが、増産期だけに下落は当然ともいえる。
(東京トウモロコシ)
2日の東京トウモロコシは期近急騰に追随して期先も上伸。期先5月限は前日比90円高の2万2350円。
日中取引序盤は円安に全くの動意薄で、軟調地合いを強いられ、先限の2万2200円割れもみられた。株高が進行し、円安が急ピッチに進行したが、全く反応せず、10時台に2万2250円まで戻すのがやっとだった。11時には2万2300円台を回復しており、しばらくこう着するとみられたが、期近7月限の突然の急騰を受けて、期先にかけてストップロスの買いがヒットし、先限は2万2700円を示現。期近7月限は納会を意識した展開とみられるが、円安を踏まえても、期先はかなり買われ過ぎ。日曜日から米コーンベルトでの晴天が予想され、気温も上昇するだけに、作柄の改善も期待できる。円安は警戒しつつ、売り場とみて、夜間では売り上がってみたい。シカゴは週末から週明けに一段安とみる。
(東京米国産大豆)
2日の東京一般大豆は玉次第でマチマチ。期先4月限は前日比160円安の4万5400円。
東京一般大豆はマチマチ。当限は納会を控えた整理商いで急騰しているが、期先限月への影響はなかった。米コーンベルトでは日曜日以降、晴天になるとみられ、大豆の作付もかなり進展するとみる。シカゴの9ドル割れも時間の問題で、朝方みせた上伸は売り場提供に。噴き値売りは継続。
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