自分が今いちばん警戒している8月のイベント
こんにちは、下山です。
先日、約3ヶ月ぶりくらいに
株アカデミーの体験セミナーを開催いたしました。
コロナの影響でしばらくできていなかったので、
本当に久しぶりの体験セミナーです。
30名くらいの方にご参加いただきました。
参加いただいた皆さんには念のため
体温測定にご協力いただき、
マスクも着用していただいた上で
セミナーをさせていただきました。
コロナのこともあり、
老後にさらなる不安を感じている方もいらっしゃいましたが、
一方で、相場が大きく動きやすい今を
チャンスと捉えている方もいらっしゃいました。
今回は投資経験者の方も多く参加されていて、
経験者の方ほどチャンスと捉えられているようです。
確かにボラティリティが大きくなり、
株価が大きく動きやすい今は
短期間に大きく利益を得られるチャンスでもあります。
その分だけリスクも大きくなり、
ハイリスクハイリターンにはなりますが、
資金管理をしっかりとした上でトレードできれば
チャンスが生まれやすいのは確かです。
では、この今の相場状況において
自分自身は何を考えてトレードしているのか。
今回は自分の相場感について
お伝えさせてもらいます。
=====================
自分が今いちばん警戒している8月のイベント
=====================
はじめに断っておきますが、
いつもお伝えしているように
自分は予想に頼ったトレードはしません。
上がるだろう下がるだろう、と決めつけて
ポジションを持つことはしません。
相場予想より、
「最悪の事態にどう備えるか」
ということの方が圧倒的に重要です。
自分が持っているポジションに対し、
不利な方向に相場が動いたらどうするのか、
ということを常に頭に置いてトレードすることが重要です。
ただ、自分も
「大きな流れはどうなるのか?」
ということは考えます。
買いポジションと売りポジションを持ち、
そのバランスを考える両建ての手法でトレードをしますが、
買いと売り、どちらのポジションを優先してを持つのか、
その戦略を相場の流れによって変えます。
では現在、自分はどのように相場の流れを見ているのか?
という話ですが、
まず8月から9月にかけて開催予定のあるイベントが
1つの大きなポイントになると考えています。
あるイベントとは、国内企業の「決算発表」です。
5月に決算発表がありましたが、
その時に発表された数字には
コロナの影響が完全には反映されていませんでした。
次回の決算発表では
緊急事態宣言以降の影響が
しっかり数字に反映されてきます。
経済が止まっていたわけですから
一部の企業を除いて、かなりの業績悪化が想定されます。
また、欧米では
日本国内以上に厳しく
街が封鎖されていましたので、
たとえば輸出企業のダメージは避けられないでしょう。
「織り込み済み」で
決算発表後も株価は下落しない、
という展開も考えられますが、
次回の決算発表は
全体的に到底期待できるものではなく、
少なくとも市場心理が上向く状況にはない
と自分は考えています。
決算発表だけでなく、
コロナ第二波の懸念も
まだ捨てられませんしね。
日本は世界各国と比べて
感染者数は抑えられていますが、
世界レベルで見ると感染リスクは
まだまだ継続して存在しています。
特にインドやブラジルなどの状況が懸念されていますが、
それに伴う経済損失も無視できません。
アメリカの経済指標に関しては
思ったほど悪い数字にはなっていませんが、
FRBがあれだけお金をばらまいている状況を見ても
アメリカ経済を楽観視できる状況に無いことは明らかです。
もちろん、今後ワクチン開発状況などによって
相場状況も変わってくる可能性もありますが、
現段階で自分は8月の決算発表を見越し
株価下落に対する警戒を強めた上でトレードをしています。
つまり、「売り優勢のトレード」ということですね。
仮に売りポジションを持っていて
含み損が出ていたとしても慌てて対処はしません。
もちろん、他のポジションとのバランスも考えて
さっさと消してしまった方が良いポジションも
あるのでケースバイケースですが、基本スタンスは売り優勢です。
========================
どういう視点でトレードをすると
利益が出るのか?
========================
では最後にもう少しだけ具体的に
利益を出すためのポイントをお伝えします。
以前にもこちらのメルマガで
お伝えさせてもらっていますが、
ポイントは「ポジションの役割を考える」
ということです。
「売り優勢」だからと言って
無計画かつ適当に売りを持つわけではありません。
きちんとゴールを見据えてポジションを持ちます。
たとえば、
「これは大きく利益を伸ばすため
長期的に保有するポジションなのか。
もしくは、
短期間で細かく利益を取るためのポジションなのか。」
ということを考えてエントリーします。
常に二手先、三手先を想定し、
「このポジションはどういう目的で持つのか?
長期的に持ち続ける?短期で決済?」
といったことを考えています。
そして、最初に決めたことは
きっちり守り抜き、利益につなげます。
将棋をするとき、
「ここで飛車を動かしたら後々こうなるから・・・」
というように、必ず先々のことを考えて打つと思いますが、
それと同じでトレードも先の展開を想定した上で
ポジションを持ちます。
「そんなことは分かっている」
と思われるかもしれませんが、
実際にこれを実践して利益を得られている方は
かなり少ないように感じます。
「ここで持ったら株価が上がって利益が出る」
くらいのことしか考えずに
エントリーされている方の方が多いでしょう。
「ポジションの役割を考える」
これを実践できるだけでも
大きな差が生まれますので
ぜひ意識されてみてください。
それでは本日も最後まで
ご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三