今年は7年毎のゲーム当たり年で10倍株も?
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“飛び込んでみたら、
実際にはどっちも泥なんかじゃなくて、
ただ人生が続くだけ。
でも、その後どう行動するかによって、
その選択が正解にもなるしドロドロの不正解にもなる。
だからおれは“選択”を重要視してないわけ。
その後の“行動”しか重視してない。
破天荒って言われるかもしれないけど、
そう考えてるだけなんだよね。”
『新R25』
https://r25.jp/article/591505299726097194
より引用
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こんにちは、下山です。
「趣味は?」と聞かれたら
ゲーム、漫画、TV
と、よどみなく答えます。
婚活のプロフィールにも
そんな感じで書いていました。
「面白みのないプロフィール」
と思われるかもしれませんが・・・
特に、ゲームに関しては
四六時中プレイしていますので
筋金入りのゲーム好きです。
そんな感じで、自分がゲーム好きを
公言しているからか、
先日こんなご質問をいただきました。
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今年は7年ごとに訪れる
ゲームの当たり年らしいですね。
ゲーム好きの下山さんのことですから
詳しいと思いますが、
ゲーム関連の株を買うのはどう思いますか?
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その方は日経新聞のこちらの記事を
読まれたようです。
↓
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“任天堂やカプコン、
コナミホールディングスや
ガンホー・オンライン・エンターテイメントなど、
1980年代からゲーム市場をけん引するような
代表銘柄がおよそ7年ごとに登場してきた。
そろそろ次の主人公が登場してもおかしくない。
ヒット作が生まれれば
「(株価が10倍以上に膨れる)テンバガー銘柄の誕生もありうる」
と木野内氏はみる。”
『ゲーム株、大化けに期待』
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54296870Q0A110C2EN2000/
2020/1/15付 日経新聞より
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元記事にあるように、
今年は「プレイステーション5」の発売も予定されていて、
確かにゲーム業界が盛り上がる可能性は
非常に高いと思われます。
“大和証券の木野内栄治氏らによると
「ゲーム株の人気には7年サイクルがある」”
ともありましたが、アノマリー的にも
2020年が当たり年になることを強く予感させますね。
じゃあ任天堂やカプコン、
コナミホールディングスやガンホーなどの
ゲーム関連株を買うのはアリでしょうか?
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時間の無駄
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「今仕込んでおけば株価が暴騰するタイミングも
今年中にあるかもしれません」
そんな言葉で背中を押してほしいと
心の底で期待している方も
いらっしゃるかもしれませんが・・・
残念ながらその期待には答えられません。
もちろん、ゲーム関連銘柄が
大化けする可能性も十分にありますが、
逆にプレイステーション5が
期待外れに終わり、ゲーム関連銘柄が
軒並み暴落する可能性もあります。
「結局未来のことは誰にも分かりませんし、
ああだこうだ予測するだけ時間の無駄」
というのが自分の考えです。
そして、1つ確実に言えることは
「自分はゲーム関連株を買わない」
ということです。
株価の波が荒すぎてリスクが高いからです。
株価が10倍になる可能性もあるということは
株価が10分の1になる可能性もある、
ということです。
そんな高リスク銘柄に
あえて手を出す理由はありません。
はっきり言いますが、
リスクの高い取引をして大金を稼げたとしても
そのトレードは素人の域を出ません。
再現性に乏しく、
ギャンブル的な要素が強すぎるからです。
そんなものはプロのトレードとは言えません。
リスクをおさえた上で、
高い利益率をきちんと維持し続ける、
これがプロのトレードです。
「10倍株」と聞くと
敏感に反応される方も多いでしょう。
雑誌でもネットの記事でも
そこら中で使われている単語ですが、
強烈な魅力を放つ単語ですよね。
でも、こういった単語は
メディアがあなたの気をひくために
使われるているケースが大半です。
どうか魅惑の単語に踊らされないよう、
お気をつけください。
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「正しい決断こそが全てだ」という勘違い
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多くの方はどの銘柄が上がるのか、
その決断に重きを置きます。
「正しい決断こそが全てだ」と。
でも正しい決断をし続けられる人間など
この世に一人も存在しません。
必ず間違った決断をしてしまう瞬間が訪れます。
大切なのは、
「その時にどう対処するか」です。
話は変わりますが、
この正月、『破天荒フェニック』
というドラマが放送されていました。
2018年に発刊された
『破天荒フェニック』という
ノンフィクション小説が原作です。
2008年に田中修治氏が
負債14億円を抱えていた
メガネチェーンのオンデーズを個人で買収し、
再生させる、その実話に基づいた小説ですが、
この正月にドラマ化されたこともあり
改めて話題になっていました。
オンデーズは、今でこそ
12ヶ国300店舗以上を展開する企業ですが、
もともとは負債14億を抱え、
誰もが「もう終わった」と思うような企業でした。
その企業をここまで再生させた
大逆転劇の内情が赤裸々に描かれています。
小説を読むと
とにかくハラハラさせられる場面が続き
リスク、リスク、リスク、のオンパレードです。
銀行からの資金援助の道を絶たれ、
資金ショートの危機が何度も何度も訪れます。
今、オンデーズが
存在し続けているということを知っていても
「今回はさすがにオンデーズ終わった」
そう思わせる場面が何度もあります。
しかしその度に風前の灯火になりながら、
ギリギリで命を吹き返し、
リスクをとった攻めの戦略を実行する、
そんな繰り返しが描かれています。
なぜオンデーズがなぜいくつもの危機を
乗り越えることができたのか?
決断力?
小説を読まれた方の中には
「田中社長がリスクの高い決断をして、
それが運良くうまくいったから、今のオンデーズがある」
そう感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
でも本質はそこに無いでしょう。
冒頭で紹介したように田中社長が、
決断をした後の行動にフォーカスをしていたからです。
決断で全てが決まると考えるのではなく、
その後の行動によって決断を正しいものにする、
ということです。
企業の経営と投資、ジャンルは違いますが、
その本質は共通です。
最初のエントリーの瞬間にする決断で
全てが決まると思っている方、
ぜひ一度考え直してみてください。
本当にエントリーの決断で
決まってしまうのでしょうか?
それでは本日も最後まで
ご覧くださいましてありがとうございます。
下山敬三