ペンス副大統領がFRBに利下げ圧力
ペンス副大統領は4月米雇用統計が好調だったことを受け「利上げしないだけでなく、利下げを検討すべき」米CNBCテレビのインタビューでこのようにコメントしました。本来、政府関係者が中央銀行に圧力をかけることはタブーです。
参考記事:中央銀行に独立性が必要なわけ
この掟を破ったのがトランプ大統領。ツイッターでのFRB批判がたびたびニュースになりますが、ペンス副大統領までもがFRBに圧力をかけたことになります。
このような状況下で、FOMC後の記者会見にてパウエル議長は政治的な発言を政策決定の際に考慮することはないと明言。現在の政策スタンスに関しても適切としてトランプ大統領が求めている利下げについてはノーコメント、現状の政策維持を強調しました。
しかし、実は現在インフレ率が低下してきており、これは利下げのサインになり得ます。マーケット関係者からも年内の利下げは必要との声が聞かれる状況です。
パウエル議長の発言が利下げ圧力に影響されないことをアピールするためのものであったとするならば、実際に利下げが必要との判断から政策を変更した場合、今回の会見と矛盾することになり、圧力に屈したと勘ぐられてしまいます。
仮に今回、利下げについてコメントしていたとしても、それはそれでトランプ政権に忖度したと批判される可能性があるわけで。。。パウエルFRB議長にとって利下げは「前門の虎、後門の狼」というところでしょうか。しばらくは難しい舵取りが必要となりそうです。
(FPO公式[FX・株式投資 応援メルマガ]2019/05/05号「天才肌の株トレーダーと会食にて/ペンス副大統領がFRBに利下げ圧力」より一部抜粋)
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