[EA開発] PCパーツの値上がりがやばい件について
こんにちは。2payです。
今回はPCパーツの値上がりがEA開発にも大きな影響を与えている件についてお話したいと思います。
知っている人も多いと思いますが、PCのメインメモリがとんでもない勢いで高騰している事が話題になっています。
AIデータセンターのメモリ需要が原因の中心にある訳ですが、これに付帯しクルーシャルの個人向け事業撤退、サムスンの旧規格SSD生産の廃止等、PCパーツメーカーにも動きがあり、メモリに続き今後はストレージも高騰のターゲットになると囁かれています。
私のメインPCに使用しているメモリ(64GB)は今年の5月に1.5万円で購入しましたが、現在の市場価格は15万円(10倍) になっていました。
ストレージはまだ安いままですが、数日おきに確認すると数百円ずつじわじわ上がっているのを確認できます。
2年先までメモリ需要は高止まりする可能性があるというのが関係者の予測ですが、もしその間に新規格(DDR6)が出たり、新興企業がメモリ生産を始めると途端に値崩れする可能性があり、現時点ではなかなか手が出ないところです。
PCパーツ高騰の影響に対し、開発者が受ける影響は少なからずあると思います。
特にEA開発ですが、最適化の処理速度向上においてメモリは非常に重要な位置づけを担っています。
私のメインPCは元々メモリを16GBしか積んでいなかったのですが、最適化のボトルネックになっていたので64GBに増強しました。
これだけあれば足りるだろうと思っていたのですが、今でもタスクマネージャーでメモリが100%埋まってしまいます。
本当ならさらに追加したいところだったのですが、もうとても買い足せる値段ではなくなってきています。
新EAを作る → より高度で複雑なプログラムを実装したい → プログラムに合わせハードも強化したい → メモリ高すぎて買えない → 開発期間が短縮できない、リリースが遅れる
みたいな流れが一部で起こるのではないかと思っています。(時間がかかる = 電力&人件費増)
あるいは高騰したパーツを購入するための投資資金に充てるため、既存の商品を値上げすることも考えられます。
現在、EA開発者にとって見極めが重要になっているのはストレージの方かもしれません。
ストレージ(SSD、HDD)は寿命が長く、一般的にPC買い替えのタイミングが先に来るためストレージの寿命まで使ったというケースは少ないのですが、長期間全Tickで最適化を実施すると、1~3年で寿命(TBW)が来ます。
私は Samsung 990Pro 1TB(600TBW) を使っていますが、丸一日最適化をかけると2~4TBの書き込みが発生します。
1日平均3TBの書き込みとしたら、600/3=200、200日で寿命を迎える計算です。(寿命に達する前に新しいものと換装するのでフルには使いきることはできません)
最適化をいっぱいかける人にとっては消耗品です。
そんなSSDが僅かながら値上げを始めているため、買い溜めするか迷っている所でした。
今回はPCパーツ値上げによる、開発に与える影響についてお話ししました。
PCパーツを良いものに変えるだけで最適化は何倍も速くなります。
本格的に開発している人なら年末調整のこの時期に経費でいろいろ買い溜めしておくのも良いのかもしれません。
私のようにSSDを酷使している人はあまりいないと思いますが、時々最適化をかける人はCrystalDiskInfo等でストレージの状態を一度確認してみると良いかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。