【フジトミ】東京株式市場一進一退か 日米政治不安台頭
前日の米国株式市場は小幅安。S&P500種株価指数は前日比2.49(0.1%)下げて2345.96で終了し、NYダウは4.72ドル安(0.02%)の20656.58ドルで取引を終えた。予想されていた医療保険制度改革案の承認投票が延期になった模様と報じられると先行き不透明感からリスクオフムードが高まり売りが優勢となった。2月の米新築住宅販売件数は市場の予想以上の増加となり、7ヶ月ぶりの高水準となった。
NYMEXのWTI先物5月限は前日比34セント(0.71%)安い1バレル=47.70ドルで取引を終了。米国内の供給過剰懸念が売りを優勢にさせた。
本日の日経平均は為替相場を睨みながら一進一退の展開か。米国ではオバマケアの代替法案が下院で可決されると見込まれていたが、見送りとなった。減税やインフラ投資関連の政策の遅れが改めて意識されかねない地合いとなっている。国内では学校法人「森友学園」問題が懸念されている。日米政治の不透明感が強まっている。きょうは事業法人の決済が集まる「5・10日」のため、10時前の中値決済に向け国内輸入企業のドル買いが増加となれば、円の上値を抑える一因となり、輸出関連株にポジティブに働くと想定される。
【買い材料】
・日銀のETF買入れによる需給下支え期待
・米2月新築住宅販売件数 59.2万件〔予想 56.5万件〕(前回発表値 55.5万件)
・欧州株式市場-反発 英小売株が上昇
・ロンドン株式市場=反発、消費堅調で小売業に買い
・ユーロ圏消費者信頼感指数、3月は-5.0に改善 予想上回る
・ユーロ圏の第1四半期成長率、堅調な伸びを調査が示唆=ECB
・ロイター短観:製造業5ポイント改善、リーマン後最高 為替安定と受注増で
・政府、手術支援ロボ 支給増額
・3月月例報告、個人消費を上方修正
【売り材料】
・オバマケア代替法案採決延期
・米国株式市場-小幅安 ヘルスケア法案採決延期で上昇幅を失う
・NYダウ下落(20656.58、-4.72)
・NY原油先物-続落 安値圏で戻り試すも反発力は限定的(47.70、- 0.34)
・NY為替-オバマケア代替案の行方定まらず不安定 1ドル111円00-05銭
・米新規失業保険申請件数 25.8万件〔予想24.0万件〕(前回発表値 24.1万件)
・CME225先物は大阪取引所比で下落(18900、-30)
・恐怖指数VIXは13.10、前日比上昇
・「森友学園問題」での政治リスク
・昭恵夫人に相談後土地取引進む、財務省関係者が忖度も=籠池氏
・森友、昭恵夫人の担当職員関与
・フランス大統領選挙への不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃
【その他注目点】
・米下院、オバマケア代替法案採決
・26日 欧州・英国が夏時間に移行
・オロが東証マザーズに新規上場(公開価格:2070円)
・ソレイジア・ファーマが東証マザーズに新規上場(公開価格:185円)
・米債券市場-横ばい オバマケア代案の不透明感が動意奪う
・NY金先物-反落 2/28以来の水準で利益確定の売り
・イエレン米FRB議長、金融政策・経済見通しへの言及せず
・オバマケア代替案、下院採決なお流動的 トランプ氏の説得不発
・G20声明、貿易構造の改善目指す内容=IMF
・今年3・4度の利上げ妥当ー米サンフランシスコ連銀総裁=WSJ
・米FRB、41億ドルの政府機関MBS買い入れ=NY連銀
・ヘッジファンドのイートン・パークが閉鎖へ
《スケジュール》
08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
14:00 1月景気動向指数改定値
06:45 2月ニュージーランド(NZ)貿易収支
08:00 カプラン米ダラス連銀総裁、講演
16:45 10-12月期仏国内総生産(GDP) 確定値
17:00 3月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
17:00 3月仏サービス部門PMI速報値
17:30 3月独製造業PMI速報値
17:30 3月独サービス部門PMI速報値
18:00 3月ユーロ圏製造業PMI速報値
18:00 3月ユーロ圏サービス部門PMI速報値
19:30 ロシア中銀、政策金利発表
21:00 エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
21:30 2月カナダ消費者物価指数
21:30 2月米耐久財受注額
22:05 ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
23:00 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁、講演
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場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740
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