口座資金を増やすための資金管理の手法[為替鬼]
読者の皆さんは、FXトレードでもっとも重要なことは何だと考えますか。どこでエントリーして、どこで決済するなどの「トレード手法」でしょうか、それとも売買ルールをどんなときでも必ず守る「メンタルの強さ」でしょうか。もちろん、これらのこともトレードでは極めて大切な要素ですが、興味深いことに、プロのトレーダーの多くは、「資金管理」を一番に挙げます。
今回の記事では、破産することなく継続的に口座資金を増やすための、「資金管理」手法についてお話させていただきます。
目次
1. 適正な売買ロットとは?
2. 守りの資金管理とは?
3. 単利運用でどれだけ増えるか
4. 利益の最大化のためには
5. 複利運用のすごさ
6. 資金管理だけで勝てるか
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※この記事は、FX攻略.com2014年1月号の記事を再編集したものです
適正な売買ロットとは?
皆さんはふだん、どれくらいの売買ロットでトレードしていますか。
1万通貨という方もいれば、100万通貨という方もいるかもしれませんね。いくらの口座資金に対して、どれくらいのロットでトレードするのがよいのでしょうか。実はこれこそが資金管理の要に他なりません。
また、1回のトレードや1日の損失をどこまで許容するかという、リスクマネージメントの観点も資金管理に含まれます。
売買ロットに関しては、実にさまざまなことがいわれています。たとえば、1回のトレードの許容損失額を口座資金の1%に設定するとか、実効レバレッジが10倍以内に収まるようロットを決める、などが有名です。
なかには、5連敗しても心が折れない程度の枚数でとか、自分にとって心地の良いポジションサイズでという、少しユニークな意見もあります。
さまざまな主張があるということは、言い換えると、絶対の正解がないということかもしれません。なぜなら、売買ロットの設定は、口座資金の性質やトレーダーのリスク許容量によって、大きく影響を受けるからです。それを考慮すると、自分にとっての適性なロットを決めるにあたっては、いろいろと試行錯誤をする必要があるのではないでしょうか。
よろしいですか?