【USD】米ドルは世界の基軸通貨
為替相場の歴史においても、アメリカが常に主導権を握り続けています。
石油や金、さまざまな取引の場で多くが米ドルにて決済されています。
そんな基軸通貨はどのような要因で動くのでしょうか。
為替相場を動かす最大の要因
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まず、世界中の投資家たちが注目しているのが通貨政策。アメリカの通貨政策はアメリカの財務省が決定していますが、ドル高を望んでいるのか、それともドル安を望んでいるのか、「要人発言」(とくに変化があった場合)は、注意してみる必要があります。
たとえばこれまでドル安を容認する発言をしていたが、「ドル高を望む」とのニュアンスに変わると米ドルはその方向へ大幅に動いていく可能性があります。
そしてその流れは簡単には変わりません。アメリカの通貨政策こそが為替相場を動かす最大の要因だからです。
経済情勢・経済指標や金利動向は見逃さない
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米ドルは取引高が最も多い通貨。当然アメリカの経済指標は他国のそれよりも注目されています。
中でも重要視すべきは
・ISM製造業景況指数
・非農業部門雇用者数
・貿易収支
・GDP
これらは特に注意が必要です
基本的には指標が良ければ、ドル買い、悪ければドル売りが優勢な状況になります。
そして金利動向です。FRB(米国中央銀行)はアメリカ経済や物価安定のために政策金利調整を行います。
米国の金利は毎月開催されるFOMCで決定されます。一般的には「利上げ」=ドル買い、「利下げ」=ドル売り要因です。
ちなみに2007年以降、サブプライム問題に端を発して円高傾向が続いていました。