オシレーターの買われすぎで買って、売られすぎで売るという戦略
オシレーターは逆張り的に使用されることが多いテクニカル指標で、レンジ相場でのトレードには特に威力を発揮します。
アジア時間のスキャルピングEAの多くでオシレーターが使われていると思いますが、あのような方向性のない相場で使用するのが一般的な使い方なのかもしれません。
オシレーターは、一定期間における価格の変動幅で相場の売られすぎ、買われすぎを判断しているのでトレンドが発生した場合には上限あるいは下限に張り付いてしまって使い物になりません。
大事なことなのでもう一度いいます。オシレーターはトレンドが発生すると上限か下限に張り付きます。
ということは、逆に考えるとオシレーターが張り付いている時はトレンドが発生しているということになるのかも??
というわけでMT4のチャートを開いてデフォルトのパラメーター(5,3,3)でストキャスティクスを表示してみました。ストキャスティクスとはオシレーター系の分析手法で、高値、安値、終値を使って作成された指標です。メジャーなテクニカル分析なので使っている人も多いのではないかと思います。
これだとトレンドを判定するのには少し無理があるようです。
続いてストキャスティクスのパラメーターを(100,3,3)と極端に変更してみましょう。
このパラメーターだとトレンドの発生を捉えられているように見えるのですがいかがでしょうか。
ストキャスティクスのラインが買われ過ぎゾーンである80%以上に張り付いている時に、上昇トレンドが発生していることがわかると思います。
さっそくEAつくーるでEA化してみることにします。
ロジックは以下の通りです。
ポジション1 (マジックナンバー:1)
売買条件1 : 1本前のストキャスティクス > 75の場合、買いエントリー
売買条件2 : 1本前のストキャスティクス < 25の場合、売りエントリー
ストップロス 100pips
テイクプロフィット 300pips
トレーリングストップ ATR 期間10 倍率3
トレンド系のEAとしては非常にシンプルに作りました。
一応プラスではあるのですが、そのほとんどを前半の期間に稼いでいるので今の相場にマッチさせるためにはパラメーターや決済ロジックにもう一工夫必要になってくるのではないかと思います。バックテスト結果はあまり芳しいものではありませんでしたが、チャートを開いてトレードポイントをチェックしてみると意外とトレンドを捉えているのがわかります。
売られ過ぎや買われ過ぎのゾーン以外はトレンドが発生していないと考えると、その部分に逆張りロジックを利用することでトレンド相場にもレンジ相場にも対応できるEAが出来るかもしれません。
今回はストキャスティクスを使用しましたが、ウィリアムズ%R(WPR)あたりでも機能するのではないかと思います。
written by mmadvt