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円高でも人気衰えず 日本経済新聞 2008年5月17日(土)

円高でも人気衰えず 日本経済新聞 2008年5月17日(土)

手持ち資金の何倍もの為替取引ができる外国為替証拠金取引(FX)の人気が続いている。為替差益を確保する目的だけでなく、円と高利通貨との金利差に着目した個人投資家が、取引を増やしているためだ。 矢野経済研究所の推計では、今年3月末のFX口座数は5年前の20倍の105万口座に達した。従来は『高リスク高リターン』を求める運用の上級者が多かったが、最近は外貨預金の応用編ととらえ、着実に金利差収入を稼ぐ個人投資家も増えている。 金利差収入は、金利の低い国の通貨を売り、金利の高い国の通貨を買っている場合に生じる差額分の金利のことで、スワップ金利とも呼ばれる。 一方でFXは元手となる証拠金に対して最大2百倍程度の取引ができる。 例えば、米ドルを2倍の証拠金倍率で買った場合、約50万円の元手で毎日約50円のスワップ金利が得られる計算となる。年間の実質金利は約4%.一般に、証拠金倍率を高くすれば、相場の小さな変動でも追加の証拠金を求められるが、倍率を低く設定していればこうした心配もない。 FXは銀行の外貨預金に比べ手数料が安いという利点もある。専業や証券会社などのほか公設の東京金融取引所でも売買できる。 ただ、相場が大きく変動すれば為替差損が膨らむリスクはある。円高に振れた時の損失確定基準を自ら設けるといったリスク管理が個人投資家にも求められている。