1月のFXアノマリーは「1月で決まる1年の方向性」
2014年、大きな円安効果でたくさんの利益を得たFXトレーダも多いと思います(僕はいたって普通でした…)。
もちろんこんな単純な相場がいつまでも続くわけはなく、たまに来るパニック相場ですべてを失ってしまわないように気をつけたいところです(なんて言っていたら1ドル116円台まで下落しました)。
さて、相場には1月の相場を見れば1年が分かるというアノマリーがあります。
それではさっそく1月のアノマリーを検証していきましょう。
1月で決まる1年の方向性
12月のFXアノマリーは1月で決まる1年の方向性。たしかに2014年は1月に上昇してレンジが続いて10月の黒田砲をきっかけに再度上昇トレンドが始まりました。
とは言え、直近の成績を見てアノマリーが効果あるのかを判断するのは危険です(自分に都合良い情報だけを信じてしまうのは「確証バイアス」だったような)。
「January Effect(1月効果)」とも呼ばれる1月のアノマリー。続いて数字で見ていきたいと思います。
1月と1年の方向性
下記の表はドル円相場における1月の方向性と1年の方向性を表したものです。
1990年からの25年間において、1月の方向性と1年の方向性が一致したのは14回。サンプルの数の少なさはもちろんですが、56%というのは少し心許ない結果となりました。
円安と円高に分けて考える
もう少し読み解くと、1月の方向性と1年の方向性が一致した14回のうち、1月が円安だったときは8回、1月が円高だったのは8回あることが分かりました。
おなじくサンプルの個数が少ないということを考慮する必要はありますが、1月が円安だったときのみ、1年の方向性が同じになると予想できるかもしれません。
まとめ
1月のFXアノマリーは「1月で決まる1年の方向性」、いかがでしたでしょうか。
年に1回しかサンプルを採れないものは、どうしても統計という面から見ると不安な点は否めません。これは月のアノマリーの定めと言えそうです。
大きな下落から始まった2015年1月の相場。アノマリーで見ると円高になったときは1年の方向性が同じになる確率は40%です。これをどう味方につけるかは自分次第と言えます。
2015年もいよいよ始まったこの頃、2014年に負けないような利益を出せるようにお祈りして頑張っていきましょう。
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