一石を投じる 「トレンドラインなんて、そう見えているだけなんじゃないか??」
ちょいとシステムトレードから離れた話題を一つ^^
「トレンドラインについて」
トレンドラインなるものを引き引き、相場分析する「ライントレード」はFX手法の大定番となってますね。
上昇相場であれば、切り上げ行く安値と安値を結んだラインがトレンドラインとなり、そのラインが意識されるという。
確かにそういう風に取れる場面はあります。
しかし、それは単に、「そう見えているだけなんじゃないか??」と言ったら、一生懸命ラインを引いて裁量トレードに取り組んでいる方に怒られるでしょうね(^^;)
それでは、下の画像をご覧下さい。
ちょっとわかりにくいですが、ラインを引き引き、解説してみました。

ライントレード、取り組んでましたので、一応これくらいの後付け解説は出来ますよ(笑)
全ての値動き、ラインを引くだけで説明はつくと、そういう話です。
なんですが、実はこのグラフ、為替チャートじゃないんですよ(^^;)
かと言って株価チャートでもありません。
なんでしょうか・・・
答えは、
私の自作EAのバックテストの損益グラフですww
損益グラフそのものにトレンドラインを引く意味は全くありません。
ですが、トレンドラインと同じ考え方で線を引いてみれば立派なトレンドラインの後付け解説と瓜二つになってしまうのです。
こういった推移を表すグラフには、トレンドラインが効いているような特徴は必ず現れるものです。
試しに、日本の1日の平均気温の推移グラフをどこかの年のものを1年分データを引っ張ってきて、
そこにトレンドラインと全く同じ考えで後付けラインを引いてみてください。
あーら不思議。
抵抗線、支持線による反発ポイントがたくさん確認できますでしょう。
気温の推移にラインによる意識なんてある筈はないのです。
これでもあなたは、
「トレンドラインすげーっ」
と思いますか??
少なくとも私は思いません(キッパリ)
「トレンドラインなんて、意識されているように見えているだけ」
と私はそう考えています。
トレンドラインの根幹となる考えのダウ理論も、当たり前の事を言っているに過ぎないのであって、これをきちんと理解しているからと言って相場で勝ち抜くことができるのかと思えばそれは懐疑的としか思えないのです。
ですが、ライントレードを批判している訳ではないのです。
トレンドラインでもインジケーターでも、値動きに一つの描画的な指針を与えているだけであり、それ単体でこの先を予測するものというには精度に欠けるものではあります。
ただ、その描画的な指針を利用して一つの傾向を取ることは可能であり、そこを「優位性」という相場分析に大切な要素を割り出す事ができると思っています。
トレンドラインが「効いている様に見えているライン」だとしても、正しい投資行動のきっかけとなる指針を作れていればそれでOKでしょう。
トレンドラインで勝てる人は勝てる。
インジケーターを使って勝てる人は勝てる。
トレンドラインやインジケーターをどう使っても勝てない人は勝てない。
方法論はどうであれ、1割の勝者と9割の敗者で構成される訳ですが、
その一割に入るには、トレンドラインがどう、インジケーターがこうとかではなく、
何らかの勝つための要件が満たされている事でしょう。
その要件とは・・・??
裁量トレードの方にはそれなりのノウハウ、そして我々システムトレーダーにもそれなりのノウハウがあり、そこは一筋縄には行かないものがあるんだと確信します。
ホント、トレードとは深いもんですね!
written by sakura この記事を筆者のサイトで読む



