12月のFXアノマリーは「前半と年末が勝負」

FXのアノマリーを見てきて、9月は大相場になる、10月は暗黒になる、11月は10月の動きが継続しやすいとありました。
結果、ドル円相場は9月で大きく上昇し、10月は暗黒と見せかけて最後の最後に大きく上昇(ショートポジションを持っていた人は暗黒だったかもしれませんが…)、11月は10月の動きが継続して大きく上昇しました。
これを見て「やっぱりアノマリーすげー」となるか「たまたまさ」と思うかでだいぶ変わりますが、今年はアノマリーの通り動いた年と言えるのかもしれません。
それでは2014年も最後、12月のアノマリーを見ていきたいと思います。
前半と年末が勝負
12月のFXアノマリーは前半と年末が勝負です(だそうです)。
薄商いと思われがちな12月ですが意外と値動きは大きく、1年の中で2番目に大きな値動きをする月と言われています(1番目は3月)。
そう考えるとこの秋大きく上昇したドル円相場がまた大きく動く!? 予感をさせられますよね。
さすがにクリスマス当日は営業しているブローカも少なく取引がしにくいですが(できても半日だったり)、基本的に12月もいつも通り考えるのが良さそうです。
8月も12月もそうですが、「今年は動きましたねぇ」と後になって言っても仕方ありません。
きっと「今年の風邪はタチが悪い」と毎年言っているようなもので、それをトレーダが言うのはちょっとアレなような…。
12月のFX相場はどう動く?
ちょっと煽動的なタイトルを付けてしまってすみません。
さて、12月のFX相場は大きく動くことは分かりましたが、具体的にはどのような動きをする傾向があるのでしょうか。
秋相場では大きく動いて継続する傾向がありました。
しかし、12月でその動きは断ち切られて逆の動きをすることが多いという傾向があるようです。
ちなみに1993年から2013年までの21年間で11月と12月が同じ方向に動いたのは12回…あれ?
それではちょいとばかり検証してみましょう。
アノマリーを利用したトレード

11月の動きと逆の動きをするという前提で検証してみました。
結果は-1,352pips、とてもではありませんが実践するのは難しそうです。
そしてシステムトレードやEAを始めたての方が考えそうな「それじゃ逆にやれば?」もこれでは難しいと思います。
月足を使った検証はどうしてもサンプルが少ないため、再現性が難しいのも厄介なところです。
アノマリーを利用したトレードをもういっちょ

今度は適当(テキトーではありません)なロスカット値を設定して検証してみました。
結果は-305pips、やはり実践するのは難しいものと言えそうです。
ひょっとしたらロングで優位性があるときだけスワップ目当てで入るのはいけるかも!?
この検証結果を見てどう思うでしょうか。
「使えないな」「他に聖杯はないのかな」と思う人もいるでしょう。
何より世間で相場を分析している人の言っていることを実践するとこのようになるということも分かります。
世間で販売されているFX関連の商品の恐ろしさが分かりますよね…。
まとめ
12月のFXアノマリーは「前半と年末が勝負」、いかがでしたでしょうか。
今回はちょっとばかり難しい結果となってしまいました。
くだらない検証をしやがってと思われてしまうかもしれませんが、ひとつひとつ検証することで初めて優位性のある手法が作られます。
FXトレードの参考になれば幸いです。
written by すべてがFXになる



