注目しておきたい情報
テクニカル分析の他にも参考になるのが、マーケットの核になっているインターバンク市場の注文動向にです。
ある会社の情報サイトの中には下図のようなものがあります。
■ インターバンク市場の注文動向例
インターバンク市場の動向は、ある時間の現在値からその前後にどのくらいの注文があるのかというように表示されていますので、超短期の値動きを見るのには適しています。しかし相場の流れによっても状況は変わりますので、テクニカル分析なども参考に、マーケットの動向をイメージすることをお勧めします。
さらにIMMポジションという統計が毎週発表されおり、そこにはシカゴの通貨先物市場の投機的とされる主要通貨の対ドルでの差し引きポジションが出ています。つまり、相場を大きく動かす力を持つ投機筋のポジションの偏りを表すものとされています。このIMMポジションに注目する市場参加者も多くなっています。
■ IMMポジション
しかしこの数字には注意を要します。まず先物市場では売りと買いが完全にマッチして初めて取引が成立するため、そのマーケット全体ではポジションの偏りは存在しません。注目するべきポイントは、投機筋のポジションバランスが売りか買いかどちらかに大きく偏っているかです。大きく偏っている場合、その巻き戻しに警戒する市場参加者が増える傾向にあります。