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相場に負けないための7か条

投資は経験がものをいう。ベテランの為替ディーラーの負けない鉄則とは何だ?
第1条
シナリオを作ってから相場へ向かえ
 大切なことは、自分なりのシナリオを作った上でレンジを想定すること。仮にシナリオを作ることなく、まずレンジを想定すれば間違いなく目の前のレベルに流される。  シナリオを作るには、だれもが知っている材料=ファンダメンタルズの分析は不可欠。比重は様々だが無視は決してできない。当然、ファンダメンタルズに沿って動かないこともあるのが相場。そんな時に有効なのがテクニカル分析。しかし、チャートそのものが意味を持つわけではない。たくさんの市場参加者がチャートを見ながら取引しているからこそ、テクニカル分析が重要性を増しているのだ。  自分で練った相場シナリオを持っていれば、意に反して動いた時には終始できる。そうでなければ「予想レンジ」にとらわれて身動きとれなくなる。
第2条
利食い・損切りのポイントは決めておけ!!
 ポジションを持った時点で必ず利食い・損切りのポジションを決めておくこと。OCOやトレールでの注文を出しておくことが望ましい。  損切りはもちろんだが、利食いの設定も忘れずにしておく。利食い損なうのは単に悔しいだけ。その悔しさがのちの無理な取引を引き起こす火種となりやすいのだ。
第3条
過去を忘れるな。過去にとらわれるな
 マーケットは生身の人間が参加する有機的な場という一面もある。そして人間は良くも悪くも過去と同じ行動になりやすいという事実がある。よって、過去の相場の動きが、今の相場のヒントになることは大いにあるだろう。  しかし、過去の良い面だけを追い求めるのは失敗する人間の典型。過去の成功をひたすら追い続ける、過去の失敗を引きづり相場から降りる。どちらも決してやってはならないこと。なにが過去と同じで、なにが違うのか、動きを目で追うだけではなくその背景(ファンダメンタルズなど)を分析したうえで行動することが肝要。
第4条
自己否定を恐れるな
 「そんなことが起こるはずがない」「必ずそうなるはずだ」という考えを捨てること。  相場の主人公は相場そのもの。自分ではない。自分の間違いは真摯に受け止める必要がある。
第5条
謙虚であれ!しかし強い意志を持て
 常に他人の意見に耳を傾けよう。好ましい意見はもちろん、明らかに劣る者の意見、嫌いな人間の意見にも耳を傾けることは損にはならない。  しかし、他人の意見に惑わされても本末転倒。最終判断を下すのは常に自分以外の何者でもない。吟味して役に立たないものはすぐに捨て去る。そして責任をとれるのも常に自分だけであるということを肝に銘じなくてはならない。
第6条
「休むも相場」を勘違いするな
 「休むも相場」。相場に対して熱くなりすぎてひとり相撲をとること。うごかない相場でちょこまかと動く愚かさを戒める、含蓄のある言葉だ。相場の真理の一面を表しているだろう。  いつもポジションを持っていることが目的ではない。相場が不透明な時には休むのが賢明である。しかし、相場を離れてはいけない。ポジションを持っていないと緊張感がなくなるのは人の常。再度参加する際にはハンデとなってのしかかる。ノー・ポジションでも相場と向き合い続けることが重要だ。
第7条
相場は命まで取らない。肩肘はるな!!
 相場には苦楽が伴う。それでも相場に埋没していてはいけない。たとえどんなに相場と格闘しているような状況であろうと熱い自分を遠くから見詰めるもう一人の自分を養いたい。自らの相場を客観的に見つめ続けることができて初めて本物の「相場師」。