今週の投資アドバイス
■今週の想定レンジ
■ドル円の今週の想定レンジ 96.00 ~ 101円
先週末はドル円が売り込まれ97.090円の安値をつける場面がありましたが、その後98円台に戻しています。日足では雲の上方に位置しており、3/19の安値から伸びる下値支持線のサポートも効いています。今週のドル円は発表される指標にもよりますが、サプライズな悪材料が飛び出さない限り、下値は96円を100円トライの動きが想定されます。
■ユーロ円の今週の想定レンジ 126円~134円
先週末はユーロ円も売り込まれて130円を割り129.346円の安値をつける場面もありましたが、その後130円台に戻しています。ドル円同様、日足では雲の上方に位置しており、基調としては上向きのチャートとなっています。ただ、今週は政策金利の利下げが打ち止めになるのかどうかで上昇継続となるのか、下降トレンドに転換するのかが決まりますので、現時点では下限126円~上限134円のレンジを想定しています。
■今週の相場見通しと投資のポイント
今週までは期末を睨んだ実需のドル売りがまとまって存在していたことで99円台も回復できない状態にあったドル円も、今週からは名実共に新年度入りとなることで実需筋の円買いドル売りもなり上値が軽くなって100円台トライの動きになることが想定されます。
今週も米国の指標発表は複数予定されていますが、中でも4/3(金)の「3月雇用統計」が注目されます。3月に発表された経済指標を振り返ると、住宅着工、住宅販売が底打ちを示し、耐久財受注等も景気底打ちの兆しが見られたことから、今週発表予定の「消費者信頼感指数」、「ISM製造業景況指数」などでも改善を示す内容となればドルを押し上げる要因となります。「3月雇用統計」については、労働情勢は悪化していますので厳しい結果となれば、週末はドル買い一服となる可能性もあります。その意味では、4/1(水)の「ADP民間雇用者調査」には注目集まり、結果次第で週後半の流れが決まるかもしれません。
米政府は積極的に不良債権対策を(最大で1兆ドル規模の官民合同での不良債権買取プログラムを発表)に取り組んでおり、住宅販売や耐久財受注などの経済指標からも米景気底入れの兆しが伺えます。これらの動きから今週NYダウが8000ドル台を回復し、リスク資産への投資拡大期待が強まれば、リスク回避のドル買いや円買いに向かった資金がユーロ円などのクロス円買いに向かう展開が想定されます。
ユーロ円については、欧州で、ECB政策金利発表(4/2)をはじめ、ロンドンで開かれるG20など重要イベントを控えていることから。これらの結果待ちで週前半は様子見姿勢から軟調な動きも想定されます。しかし、予想の範囲内の結果であればイベント終了後は再び堅調な展開が想定されます。
週間見通しの本日のフォロー
2009/03/30 17:07更新
現在、ユーロは不確定な要素が多く、現時点ではユーロ円のトレンドを特定することが困難であるため、今晩は短期トレードはお休みとさせていただきます。
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