リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
2009/03/25 16:14更新
・18:00 ドイツ 月IFO景況指数
・20:00 米 国 MBA住宅ローン申請指数
・21:30 米 国 2月耐久財受注[前月比]
・23:00 米 国 2月新築住宅販売件数
・23:30 米 国 週間原油在庫[前週比]
本日発表される指標の中で特に注目は、住宅関連指標の「米新築住宅販売件数」となります。先日発表された「中古住宅販売件数」では改善の兆しが見えましたが、今回も予想を上回る結果となればドル円のさらなる上昇を後押ししそうです。
米国以外の指標では、軟調な経済状況が意識される欧州の主要国となる「独IFO景況指数」が注目されます。この「IFO景気指数」は、欧州最大のドイツ経済の企業景況感をあらわすためドイツ・ユーロ圏経済の先行きをみる手掛かりとして重要視されています。事前予想は82.2と1990年の東西ドイツ統一後最低を記録した前回(82.6)からさらに低下する見通しで、予想より悪ければユーロはさらに下落、予想より良ければサプライズの上昇が期待されます。
■今晩の投資ポイント
2009/03/25 16:14更新
昨晩は、ユーロの下落が相場全体に大きく影響しました。格付け機関S&Pがリトアニアの格付けを引き下げたこと、チェコのトポラーネク首相が議会からの不信任を受けて辞任を表明したことなどが売られた要因となっています。チェコは現在EU(欧州連合)の議長国であり、今回の騒動はEUの交渉力低下に繋がるとの懸念が広がったことによるものです。
今週ユーロ円には追い風が吹いていると昨日書きましたが、さすがにユーロ発の悪材料には一時的であれ下げる展開になってしまいます。そうした意味でも、今晩18時発表の「ドイツIFO景況指数」には注目しています。悪化予想であるだけに、予想より良い結果となった場合は一段高が期待されます。
需給関係という面でみれば、昨晩▲115ドルとなったNYダウにしても前日大幅上昇になった分の利食いがその時の材料をきっかけに行われたのでしょうし、ドル円やユーロ円にしても先週後半から上げていた分の利食い=持ち高の整理が行われた結果だと考えられます。つまり、すこし大きなトレンドからみればユーロ円に有利な状況は変わっていないと考えています。
デイトレは、20時からの5時間前後に起こる値動きに対応するのが基本ですから、その日下げれば売り主体になりますが、日足チャートで見られる基調としては130円より上での下ブレは許容範囲として買い有利の判断に変わりはありません。
■昨日の海外市場の動向
2009/03/25 16:14更新
昨日の欧州市場では、需筋や短期筋の(前日に発表の米不良債権買取り計画で上昇した分の)利益確定売りからドル円、クロス円ともに上げ幅を縮小したが、欧州株式市場が続伸して始まったことから引き続き堅調な推移となった。
その中でポンド円は急騰。「英2月消費者物価指数」の予想外の上昇に加え、キングBOE総裁の「ポンドが一段安となる理由が見つからない」との発言により、これまでBOEが続けてきた利下げが打ち止めになるのではという思惑が働いた模様。
一方で、ユーロ円はやや軟調な展開。ユーロ圏経常収支が127億ユーロの赤字となり、前月よりも大幅に赤字幅が拡大したことが嫌気された模様で、対主要通貨でユーロが弱含むとユーロ円は132円後半まで下落した。終盤になると、欧州株式市場は現在伸び悩んだことに加え、米国市場にてガイトナー米財務長官やバーナンキFRB議長の証言などを控えていることもあってポジション調整の動きなども見られ、やや方向感に欠ける動きとなった。
NY市場では、「米3月リッチモンド連銀製造業指数」が予想を上回ったことで、これまで上昇していた対円通貨に利益確定売りが入り、ドル円は98円を割り込んだ。さらに大幅に上昇していたNYダウが調整的な面から反落していることもドル売りの要因となった。後半では、アルムニアEU委員が「ドルの準備通貨としての地位は不変」と発言したことでユーロドルが急落。これを受けて97円後半で推移していたドル円が98円前半まで上昇した。
更に詳細は出島FXワールドで