リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
2009/03/23 16:23更新
・19:00 ユーロ圏1月建設支出
・19:00 ユーロ圏1月貿易収支
・21:30 加2月景気先行指数
・22:00 ハンガリー中銀、政策金利発表
・23:00 米2月中古住宅販売件数
本日の経済指標では米国の「中古住宅販売件数」が注目されます。住宅動向は現在の金融不安の根本となる問題でもあり、出尽くし感もありますが、先週ドル売りが優勢となっただけに注目されます。
その他、続落しているNY株式市場の動向や明日にバーナンキFRB議長とガイトナー財務長官の議会証言を控える点にも注目です。
■今晩の投資ポイント
2009/03/23 16:23更新
米長期国債の買い取りによる長期金利低下を背景としたドル売りも一服。ここからのドル円売りは難しいところですが、もう少し戻してこないとドル買いにもなりにくいところから、目先はドルの上値が重い展開の中、下値への警戒感を強める地合いが継続すると見ておきたいところです。
本日の昼の東京市場では、22日にガイトナー米財務長官が「金融危機を解決する唯一の方法は、民間セクターと共同で不良資産処理に向けて動くこと」と発言。今晩23日にも発表される「金融システム安定化策(米金融機関の不良資産処理策)」が米金融安定化につながるとの思惑が広がり、NYダウ先物が今朝から上昇。株高を受けて投資家のリスク許容度の改善への期待から(リスク回避的なドル買い・円買いが後退し)円が売られ比較的金利の高いユーロに買いが入っています。
ガイトナー米財務長官の記者会見は本日NY時間の予定ですので、それまではドル安・円安の流れ=ユーロ円上昇の流れが続く可能性があります。会見内容が期待外れのものになれば、流れが反転する可能性があるものの、短期的にはクロス円は上昇しやすい地合いにあります。一方、ドル円はドル売り・円売りに挟まれて方向感なくもみ合いの展開が予想されます。
ユーロ円は約5ヶ月ぶりに131円台へ上昇。最近、各国の株価が比較的安定していることを受けてリスク回避的な円買いが緩和していることが円の重しになっています。一方、ユーロはEU(欧州連合)が中東欧諸国への支援を拡大すると伝わったことで東欧諸国の景気後退。ユーロ圏に打撃を与えるのではとの懸念が後退していることが支援材料になっています。株価の安定とユーロ圏に対する懸念の後退がユーロ円の上昇につながっているようです。また、昨年12/8の高値130.96円を上抜けたことで135円を目指しさらに上昇する可能性が出てきました。今週はユーロ円に追い風が吹いているようです。
ただし、今晩20時から25時まで上昇し続けるという意味ではありませんので、この時間帯の中で調整安の動きとなれば、一時的な売りも考えてゆきます。
■昨日の海外市場の動向
2009/03/23 16:23更新
先週末の欧州市場では、序盤は東京市場が休場だったことから94円半ばでの膠着した展開が続いたものの、欧州勢が本格参加してくると、対主要通貨でドルの買い戻しが加速。ストップを巻き込む格好で95円半ばまで上昇。特に主だった材料はなく、週末の米国市場の動きを睨んでドルのショートカバーの動きが強まった。
ドル円の急上昇を好感してクロス円も堅調に推移。ユーロ円は130円に迫る展開となり、ポンド円も138円前半まで上昇。
NY市場に入ってもドル円、クロス円はともに引き続き上昇基調。ドル円は96円を前に上値の重さが意識され95円半ばでもみ合う場面も見られたものの、その後再び買い戻しの動きとなり96円を突破。ドル円の上昇に支えられる形でクロス円も上昇すると欧州市場でつけた高値を抜ける動きとなった。
中盤以降にNYダウが下落に転じると、買い方の利益確定の売りが優勢になりクロス円の上昇が一服、ドル円も96円を割り込んだ。その後は、週末を迎えることもあってポジション調整の向きが強く、高値圏で小動きの推移となった。
19 日から2日間の日程で開催された欧州連合(EU)首脳会議で、国際通貨基金(IMF)の強化に向けて750億ドル以上の融資を新たに行う方向で合意、中東欧支援について、従来の250億ユーロから500億ユーロに倍増することで合意した。一方で、財政支出の拡大については否定的な姿勢を示し、これまでに発表した景気刺激策を擁護することで、追加対策を求める米国からの圧力を拒否する姿勢を示し、来月のG20に向けて足並みの乱れが懸念される形となった。
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