リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
・18:00(ユーロ圏)ECB月例報告
・19:00(ユーロ圏)1月鉱工業生産・季調済[前月比]
・20:00(独)1月鉱工業生産[前月比]
・20:00(南ア)1月製造業生産
・21:30(米)週間新規失業保険申請件数
・21:30(米)2月小売売上高[前月比]
・23:00(米)1月企業在庫[前月比]
・03:30(英)ベーカーMPC委員講演
今晩の発表される指標の中で特に注目は、「米2月小売売上高」、「米新規失業保険申請件数」となります。市場では双方ともに前回の結果より悪化することが予想されており、結果次第では動意づく可能性があります。その他、明日から英国で「G20財務省・中央銀行総裁会議」が開かれる点や、来週にFOMCが控える点にも注意したいところ。徐々にこれらのイベントなどに対する思惑などが噴出し、相場の変動要因となる可能性も高くなります。
■今晩の投資ポイント
ドル円は、一昨日からずっとオプション絡みのストライクプライス98円以下狙いの展開が続いていました。昨夜は特に売り買いの材料もなく、NY市場に入ってもオプション絡みの攻防で軟調な下値試しとなって98円でのもみ合いが続き、実に膠着した状態でした。それが24時過ぎに急速に動意づき、ドル円は97円台後半のストップロスを巻き込んで、一時は97円台割れ目前まで下げ幅を広げました。つれてユーロ円も124.131円の急落となりました。
今晩発表される「米小売売上高」は、今週最大の注目指標となります。事前予想は-0.5%。コアが-0.1%となっていますが、21:30の発表前には思惑が錯綜する相場が不安定になる可能性があります。
ドル円は本日の東京市場で96円を割り込み95.979円まで売られており、上値が重くなってきている状況の中での注目経済指標だけに、乱高下には注意しておきたいところです。発表内容が好感されれば、リスク回避後退のドル売りと対欧州通貨でのドル売りが強まることが予想されます。
ドルが売られるとドル円で円買い・ユーロドルでユーロ買いとなり、ユーロ円はその板ばさみでもみ合いことになりますが、動きの強い方に引っ張られることになりますので、昨晩のドル円の急落につれ安したように、今晩もドル円とユーロドルの動きを測りながら、売買の方向を判断してゆきます。
■昨日の海外市場の動向
昨晩の欧州市場では、ドル円主導で円買いの動きが活発化。欧州株が軟調に推移したことで欧州通貨を中心にクロス円は上値が重い展開が続いたが、その後欧州株が反発をみせると、リスク回避の後退からクロス円が下げ幅を縮小する動きに転じた。
一方でドル円は、ユーロドルに買いが強まっており、ドル売り圧力が強まったものの、下値ではクロス円の上昇にサポートされ方向感のない展開が続いた。
米国市場では、序盤、新規材料が乏しいことからドル円、クロス円とも方向感を欠く展開となったが、ドル円の98円に観測されていたストップを狙う動きがみられたことやロンドンフィクスで円買いが持ち込まれたことで、ドル円主導で円の買い戻しが活発化した。ドル円はストップを絡めながら97円前半まで急落したほか、クロス円も欧州市場での上げ幅を打ち消す形となった。その後、欧州通貨がドルに対し強含みをみせたことから朝方にかけてユーロ円、ポンド円が反発し、クロス円も買い戻される展開となった。
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