リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
・16:15 スイス2月失業率(基調前)
・18:00 シュタルクECB理事、講演
・21:15 加2月住宅着工件数
週明け月曜日。今週から米国が夏時間へ移行。
本日は米国の経済指標の発表がありません。米国以外の経済指標も概ね小粒なものになっています。したがって、NYダウの動向が手掛かり材料になりそうです。先週の米・雇用統計の結果から今晩もドル安が進行する可能性があります。
今週は、「注目度の高い経済指標」などの発表は少ないものの、週末に「G20財務相・中央銀行総裁会議」を控えることや来週の3月18日に「次回FOMC」を控えること、市場に金融不安の再燃とも思われる材料が噴出していることもあり、相場の動向には十分に注意したいところです。
■今晩の投資ポイント
先週までは、金融不安を背景にしたリスク回避姿勢が高まる局面では「リスク回避=ドル買い」という流れが続いていましたが、この「ドル買い=円売り」が継続するなかで積み上がっていた円買いポジションが調整されてきたようで、短期筋にはかなりの余力が回復したと考えられます。
このため先週のようなリスク回避によるドルへの資金一極集中といった状況は緩和し、米国関係で悪材料が飛び出した際には円買いがすすむ展開も徐々に出てくるかもしれません。ドル円もいったんは100円タッチを目指して上値を試す動きが期待されますが、そこから上のドル売り圧力に軟調な展開が続けば、ユーロ円などクロス円も上値が重くなるかもしれません。
ただそうしながらも、本日の朝方発表された日本の「1月国際収支-貿易収支」が85年以降で最大の赤字額となったことで円売りに傾斜する場面があったことを見れば、まだまだ極端な円買いトレンドに振れる状況でもありません。
今晩は、重要な指標の発表がないことから、材料を欠いて方向感のない展開が予想されます。先週末の英RBSや英ロイズの格下げのような材料が出れば円買い方向に傾く可能性もあり、今晩のユーロ円の売買はニュートラルの姿勢から、方向性の出た方に便乗してゆくつもりです。
■昨日の海外市場の動向
先週末の欧州市場では、NYダウ先物が値を下げていたこともあり、米雇用統計の悪化内容発表への警戒感からドル円が98円台から一時96.50円まで大幅に値を下げた。NY市場で発表された「米2月雇用統計」は前月比65.1万人減と悪化したが、想定の範囲内だったことから買い戻しが入り、98.20円レベルまで値を戻した。
その後はクロス円の売りと対欧州通貨でのドル買いの影響を受け、97円台後半で小動きな展開に。終盤にかけ、『欧州通貨売り・ドル買い』が強まったことを受け98円を挟んでのレンジから98.40円付近まで堅調に推移した。同水準で小動きな展開でNY市場の引けを迎えた。
一方ユーロ円などのクロス円も欧州市場の安値からは反発し、ユーロ円は122.39円から124.96円と日中高値を一時更新するものの、その後は上値の重い展開のまま引けた。
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