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投機資金が金融市場を動かす

 外国為替市場は基本的に規制がない。いつでも、どこでも、誰が、いくらでも交換して良い事になっています。国際決済銀行(BIS)の2004年の調査によると、1日あたりの取引高で約200兆円の市場規模となっています。東京証券取引所の第一部(東証一部)の年間取引高が約200兆円だったので、たった1日で東証一部の1年分の取引が行われていることになります。    この巨大な外国為替市場を動かしているのは、「実需」と「投機資金」です。企業などが貿易決済するために通貨を交換するのが「実需」。しかし、実需だけで外国為替取引をした場合どうなるでしょうか。  例えば、日本の自動車会社、鉄鋼会社など大企業が貿易決済をするためには、大量の米ドルを売って日本円に交換したとします。それだけで急速に円高ドル安になってしまうのです。    そこで必要になってくるのが投機資金です。投機資金がなければマーケットを安定的に運営することが出来なくなります。投機資金は為替差益を狙って動く性質のもので、この投機資金が存在するおかげで常に安定した価格形成が行われていると言っても決して過言ではないのです。  経済のグローバル化にともなって、資金が世界中をかけめぐるようになり、より多くの投機資金がマーケットに参加しています。  その巨大な資金を取引の中心となってリードしているのは、銀行間のマーケットであるインターバンク市場で、外国為替相場のベンチマークとして機能しています。