リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
・17:55 ドイツ 2月失業率・失業者数
・18:00 ユーロ 1月マネーサプライM3・季調済[前年比]
・18:45 英国 キング・イングランド銀行総裁、タッカーMPC委員議会証言
・19:00 ユーロ 2月消費者信頼感・2月経済信頼感
・22:00 ユーロ トリシェECB総裁講演
・22:30 米国 週間新規失業保険申請件数
・22:30 米国 1月耐久財受注[前月比:除輸送用機器]
・24:00 米国 1月新築住宅販売件数[前月比]
★ロイヤルバンク・オブ・スコットランド・2008年決算発表
本日は、欧州市場でユーロ圏最大の経済大国であるドイツの「2月雇用統計」が発表されます。ユーロ圏の更なる景気悪化が懸念される中、悪化予想となっており結果次第ではリスク回避の動きが強まる恐れもあるので注意が必要です。
NY市場では、「耐久財受注」と「新築住宅販売件数」への注目度が高く、特に「米1月新築住宅販売件数」は住宅関連指標に改善が見られるものの、昨日は「米1月中古住宅販売件数」が予想を下回り、発表直後にリスク回避の動きが強まったため、本指標の結果次第では大きく相場が動く可能性もあるので注視したいところです。
また、米国時間で26日中に「オバマ大統領が予算教書を発表」する予定となっている点も大きな注目材料。
米国以外では、「英国のRBSの決算発表」や「キングBOE総裁他の議会証言」、「トリシェ総裁の講演」などが為替相場の変動要因となりそうです。
■今晩の投資ポイント
最近ドルの強さが目だっています。日本経済の悪化から「リスク回避→円買い」の構図が崩れ、「リスク回避→ドル買い」の構図に変化しているといえます。16:13時点でドル円は97.976円の高値をつけて98円抜けを目前としていますが、ユーロ円は同様に上昇基調ながら、昨晩17時台の高値125.181円を抜ききれず、本日の最高値は12時台の124.861円となっています。
ドル円の一段高につれ高しながらも、予想以上に深刻な東欧情勢や再燃しつつあるECBの大幅利下げ観測という問題を抱えているだけに、ドル円の上昇が続く限り下げても戻すにしても、その下ブレ幅は大きくなりがちです。
今晩は、悪化見通しとされる22:30の米国住宅指標発表でドル円が下ブレするのを待ち、その下げから(ドル円が)反発に転じるタイミングでユーロ円の買い参戦をするのが最もリスクの少ない買い場になると思っています。従って、22:30の発表までは、発生するトレンドに短く乗りながら、22:30の米指標発表時はいったん様子見をし、下げ止まった安値を確認後に買い参戦をと考えています。
■昨日の海外市場の動向
昨日の欧州市場は、序盤は新規材料に乏しい中、ドル円はポジション調整によるドル売りから96.30円台まで下落。しかし、下値を探る展開には至らず96.60円台で推移。一方、ポンドドルは1.4600ドル台まで上昇するものの、利益確定のポンド売りやその後発表された「英第4四半期GDP・改定値」の下方修正を背景に1.4350ドル台まで反落。
NY市場では、序盤から堅調な推移となり97円を回復していたものの、24時発表の「米1月中古住宅販売指数」が予想より悪化し、NYダウが100ドル超の下げ幅となり、米ドル円も一時96円台半ばまで下落。しかし下げも限定的な動きとなり、すぐに反発し97円に回復するとバーナンキFRB議長の「銀行の国有化はない」と強調した発言や大手19銀行へのストレステスト(資産査定)に着手したことで安心感から米ドル/円は97円台後半まで上昇。その後は97円台半ばへ反落している。
一方、ユーロドルはNY市場序盤はジリ高だったが、米経済指標が悪化した事やバーナンキFRB議長の発言を受けてドル買い優勢となり、一時1.26ドル台後半へ急落した。その後は1.27ドル台半ばで揉み合いとなり1.2710水準で取引を終えている。
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