リアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
・18:00 ユーロ圏2月製造業PMI・速報値
・18:00 ユーロ圏2月サービス業PMI・速報値
・18:00 ユーロ圏2月総合PMI・速報値
・18:30 英1月小売売上高
・21:00 加1月消費者物価指数(前年比)
・22:30 米1月消費者物価指数
翌1:55 パパデモスECB副総裁、講演
ユーロ円に関しては、18時台に発表されるドイツやユーロ圏の製造業とサービス業PMI(購買担当者景気指数)、イギリスの小売売上高指数に注目したいです。結果発表をきっかけにユーロとポンドは大きく動く可能性があります。
20時からは22:30に「米1月消費者物価指数」の発表を控えていますが、最近のマーケットは米国の悪い経済指標が出てもドル安にはなりにくくなっています。米国経済の悪さはすでに織り込み済みとなっているのでしょう。今晩も新たにアメリカの悪い材料が出なければ、ドル円は大きく下がらない可能性があります。昨晩もNYダウは11/20の安値を底割れしながらドル安ではなく円安になりました。
日本の政治、経済の先行き不透明感を材料に円売り・ドル買いが優勢となったと思われます。予想以上に急速に悪化する日本経済に対する懸念が強まっているようです。マーケットの視点が日本の景気の悪さに移りつつあるのかもしれません。その場合には一方的な円高は進みにくい環境と言えそうです。ドル円は94円台を維持している間は、95円台を目指して上昇する可能性があります。
ただ、本日に関しては週末ということもあり、ポジション調整が先行する可能性があり、今週上昇したドル円やユーロ円などのクロス円は、利益確定の売り圧力が強まることは予想されます。
■今晩の投資ポイント
昨日はユーロ高と円安が進みました。ユーロ高はドイツがユーロ圏の問題を抱えた国を支援する可能性があると見方が要因です。一方、円安は日本の大幅な景気悪化(昨年10-12月の実質GDPは年率-12.7%となり、1974年以来の大幅マイナスを記録)を背景に、これまでの円買いポジションの調整が進んだことが主な要因です。
投資ポイントは19時までに更新します。
■昨日の海外市場の動向
欧州市場では序盤にポンドが上昇。英紙でビニ・スマギECB専務理事が「欧州連合加盟国は景気回復のため、通貨安に踏み切るべきではない」と英国のポンド安誘導をけん制した記事が出たことが背景。ポンド円も134円後半まで急騰し、リスク回避の後退から円が売られる展開に。この動きを受けてユーロも買われ、ユーロ円は118円後半まで上昇。他のクロス円も軒並み上昇する展開に。ドル円はドルが対欧州通貨で下落したことからやや上値が重い様子で93円半ばでのもみ合いとなっていた。
NY市場では、22:30発表の「米1月生産者物価指数」が市場予想より改善されたこと、NYダウが堅調にはじまったことからリスク許容度が高まり円売りの動きが活発化。ドル円は94円半ばまで上昇、ユーロ円も120円前半、ポンド円も136円前半まで上昇した。
円売りの動きが一巡すると、NYダウがマイナス圏内まで反落したこと、24:00発表の「2月フィラデルフィア連銀景況指数」が市場予想より大幅に悪化したことを背景に円を買い戻す動きが強まり、ドル円は94円付近まで下落したほかクロス円も軒並み下落した。またポンド円は英国債格下げの懸念も後押し134円後半まで下落。
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