本日のリアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
・16:00 ドイツ 第4四半期GDP【速報値】
・16:50 フランス 第4四半期GDP・速報値[前年比]
・19:00 ユーロ圏 第4四半期GDP・速報値[前期比]
・20:00 ユーロ圏 ユーロ圏)ゴンザレス・パラモECB理事講演
・23:55 米 国 2月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
★ 7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議(イタリア・ローマ、14日まで)
★ 米債券市場短縮取引(プレジデンツ・デー)
本日は16:00のドイツGDPと19:00のユーロ圏GDPに注目したいです。
事前予想はいずれも前期比で大幅マイナスとなり、ドイツ・ユーロ圏経済の悪化を改めて示すとみられています。結果が事前予想より悪ければ、昨日の鉱工業生産の悪さもありユーロは大きく下落する可能性があり、結果が予想よりも良ければ上昇しそうです。
また、本日~明日の2日間、イタリアのローマで開催されるG7(7ヶ国財務相・中央銀行総裁会議)にも注目です。今回のG7では、為替に関しての声明は前回から内容変更はないとみられており、焦点は銀行システムの安定化など金融市場の改善に向けた具体的な対策を出せるか、そして世界各国の保護主義的な動きに対してどこまでG7がけん制できるかになりそうです。G7の結果次第では、週明け月曜日は朝から大きく動く可能性がありますので注意が必要です。
今晩はG7開催に加え、来週月曜が「大統領の日」で米国の祝日を控えた週末でもあることから、思惑的な動きとポジション調整の動きとで、いつもより値動きの荒い相場になりやすいと思います。
■今晩の投資ポイント
ユーロ円は、2/2の安値113.114円を起点とする下値支持線を昨晩一時的に割り込んだものの、本日は買い戻しの流れが続いてこの支持線に再度復活しています。短期的には、ECBによる来月の利下げ再開の可能性を織り込んだ感があります。
①今晩はG7の開催と米国米三連休前という週末であることから、昨日のような買い戻し相場となることが期待されます。
②ユーロ円の今晩の動向は、19時に発表される「ユーロ圏・第4四半期GDP速報値」の内容次第で、前期比1%超のマイナス成長見通しとなっている今回の指標で欧州の景気後退局面の深刻化が確認されれば、3月の大幅追加利下げを催促するユーロ売りとなります。
①②の要因をあわせて考えると、19時発表の指標が悪くユーロ円が売られた場合の安値は買い仕込みをし、夜に向かっての買い戻しの流れに乗じて戻り高値で利食いを行うという作戦を立てています。
但し、20時から「ゴンザレス・パラモECB理事講演」もあり、ここでさらに市場の失望や不安を誘うような発言があれば再度の下落もあり、20時台の安値が今晩の買い場となりそうです。
■昨日の海外市場の動向
昨日の欧州相場では、欧州株の大幅反落や前日のBOE四半期報告で追加利下げが言及されたことや英中銀総裁による事実上のポンド安容認発言の余波が引き続き響いており、ユーロやポンドに売りが殺到。ユーロ円は116円半ばから115円を割る114.941円まで下落、ポンド円は129円後半から127円付近まで下値を広げた。欧州通貨売りが強まる中でドルは底堅い動き。対ドル通貨の下落(ドルの上昇)が下値をサポートする形で、ドル円は90円付近で推移。NY市場で米1月小売売上高を控えていることから様子見ムードで揉み合った。
NY市場では、注目の「米小売売上高」が予想を上回る7ヶ月ぶりのプラスとなるものの、「新規失業保険申請件数」が2週連続で60万件を超えたことが嫌気され、当初はNYダウが7700ドルを割り込むなど軟調な動きになった。しかし、終盤にオバマ政権が住宅ローン支援策を計画中との報道が流れるとNYダウが急反発。一転してドル円、クロス円の買い戻しが強まり、ショートカバーからストップを巻き込んだ一段高となった。
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