本日の主要な指標の発表&昨日の海外市場の動向
■本日の主要な指標の発表
・18:00 英国 鉱工業生産
・18:00 英国 生産者仕入価格
・21:00 カナダ 失業率&雇用ネット変化
・22:30 米国 雇用統計:非農業部門雇用者数&失業率
本日は「米雇用統計」の発表がメインとなります。
雇用統計は、失業率はすでに7.5%まで悪化、注目の非農業部門雇用者数も前回より改善が予想されており、ISM製造業・非製造業景況指数の構成指数となる雇用指数がほぼ横ばい、さらに前哨戦とされるADP雇用統計(民間)でも改善が見られたことなどから、波乱が起こる確率は比較的少ないとの声が挙がっています。
予想通りあるいはやや改善するようなことがあればドル買いの支援材料となるでしょう。しかし反面で、上ブレを予想する向きもいるだけに事前予想以上に悪い結果となった場合、下げ幅は大きなものになるともいえます。
また、今晩はビックイベントを複数消化した後の週末である上に、来週末に「G7財務相・中央銀行総裁会議」を控えていることから、ポジション調整や思惑的な動きにも注意が必要です。
■昨日の海外市場の動向
昨日の海外市場では、イングランド銀行(BOE)が政策金利を0.50%利下げすることを決定。欧州中央銀行(ECB)は政策金利を2.00%に据え置き、その後の会見でトリシェECB総裁が「政策金利の2%は最低水準ではない」「3月での利下げの可能性を排除しない」と、次回3/5の理事会で利下げを行う可能性を示唆。これを受けて、ユーロ円は一時114円台半ばまで売り込まれた。
しかし、NY市場中盤に「米国財務会計基準(時価会計)を変更する」との噂をきっかけに相場の流れが一変。NYダウが急反発し、ドル円は90円ラインを明確に突破後、ストップロスを巻き込んで1/8以来の92円台を一時回復する急伸となった。この動きがリスク回避の緩和につながるとの思惑から円売りにつながり、ユーロ円が急伸。116円台を回復するとロンドン勢のショートカバーも強まり一時118.968円まで上昇となった。その後は、米ドル円の下落に連れる格好で一時116円を割るまでの下げとなっている。