金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1960号/加入協会 一般社団法人 日本投資顧問業協会 会員番号 012-02323
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EAパラメーターの最適化(カーブフィッティング)とバックテストについて

EAパラメーターの最適化(カーブフィッティング)とバックテストについて

おはようございます.
今日で代休を含む突然の3連休が終わってしまいます.
いろいろやりたかったことはあったのですが,
微妙にできたり,できなかったりでした.
明日から会社かと思うと,机の上がひどいことになっていそうで恐ろしいです.


さて,現在オリジナルEAのパラメーターの最適化を実施しているのですが,
その時に思ったことがあるので,今回はそれを書いてみたいと思います.
(議論が飛んだり,おかしいところもあるかと思いますが,ご了承ください.)

まず,疑問に思ったのが,実際のところ,
「最適化(カーブフィッティング)」
とはどこまでのことを言うんだろう?,どこまでやっていいんだろう?
っということです.

巷では,
「カーブフィッティングしていないから今後も長く使えるEAです.」
とか,
「カーブフィッティングしていると未来の相場に対応できなくなる」
ということが言われていると思います.

私自身も上記のように思っていたのですが,よくよく考えてみると,
「市販されているEAのパラメーターってどうやって決めているの?」
と思いました.
私の想像ですが,やはりバックテストを繰り返して,
成績の良いものを採用しているのではないのでしょうか.(私自身はそうしてます.)
そうであれば,それは立派なカーブフィッティングなんだと思います.

また,テクニカルのパラメーターは一般的に用いられているものしか使わない
という方もいらっしゃるかもしれませんが,
そのパラメーター自体が過去の相場から導かれた最適値ですよね?.
また,「EAの成績が悪いから,もう一つテクニカルを加えよう.」
なんてことも相場に対するカーブフィッティングになるように思います.

突き詰めていくと,
テクニカル分析自体が「歴史は繰り返す」ことを前提に,
過去の相場から未来を予想するためのものだと思いますので,
結局はシステムトレードの売買ルール作り・パラメーター設定自体が,
カーブフィッティングと言えるのかもしれません.
そして,「カーブフィッティングがダメ」みたいなことを言ってしまうと
テクニカル分析を用いたEAやシステムトレード自体を
否定することになってしまうのではないかと思います.

ただし,歴史は繰り返すといっても,
まったく同じ相場が来るというわけではないですから,
過剰最適化(オーバーフィッティング)になってしまっては
融通の利かないシステムになってしまい,それはそれで通用しないんでしょうね.
それにテクニカル指標を追加することもフィッティングの一つと考えると
システム自体はやっぱりシンプルな方が長く使えるものになりそうで,
良いように思います.

なんてことを考えていると,その程度というものは,
結局のところ開発者さん個人の感覚やポリシーに委ねられるのかなと思います.


次ですが,上記のカーブフィッティングに関係しますが,
いろんな書籍を読むと,
「バックテストよりフォワードテストが大事」
というようなことをよく見かけます.

例えば
「5年分のレートのヒストリーデータがあるとして,
 最初の4年分でEAを作成,最適化をかけて,
 残りの1年分のフォワードテストでEAの性能を確認する.」
ということだと思いますが,これについては若干否定的です.
(意味がないとは言いませんが・・・)

1年分のフォワードテストでEAの性能を確認して,
もしダメだった場合,もちろんシステムを修正したりしますよね.
こうなるとあんまり意味がないような気がします.
また,結果が良好な場合でも,
今後の相場に適応できることの確証にはなりえないと思います.

であれば,できるだけ多くのヒストリカルデータを使用して最適化しておいた方が,
より多くの相場のパターンをシステムに織り込めるので,より良いのではないでしょうか.
(オーバーフィッティングの問題もありますが・・・)

また,実際にEAを稼働させる運用テストについては必要だと思っています.
しかし,その理由はロジックの有効性を確認するという意味合いではなく,
実際にEAがきちんと稼働するかどうか,変なエラーが出ないか,等の
システムとしてきちんと機能するかというところを見るためです.


ということで,本日はEAのパラメーターの最適化・カーブフィッティングについて,
思うところを書かせていただきました.
経験も少なく,未熟な考えかもしれませんが,参考になると幸いです.
なお,私はこんな感じで考えていますが,他にも色々な見方があると思いますし,
それでよいのだと思います.
他にもこんな考えがあるという方がいらっしゃいましたら,
ご教示いただけるとありがたいです.

本日も最後までお付き合いいただき,ありがとうございました.

written by kanato