■昨日の海外市場の動向
昨晩の欧州市場では、大口の豪ドル円売り観測からクロス円全般が軒並み下落。それ受けドル円も89円を割り込む展開に。その後、クロス円の下落は概ね一服したものの、ユーロ円は独歩安の展開。独・ユーロ圏の非製造業PMIやユーロ圏小売売上高が若干弱い数字となったことに加え、格付け会社フィッチがロシアの外貨建て・ルーブル建て長期発行体デフォルト格付けをBBB+からBBBに格下げしたことが、ロシアとの経済的関連が深いユーロの売り材料となった。中盤に入り下げ止まったものの、ユーロ円はロシアの信用格付けの引き下げや弱い経済指標を背景に軟調な展開に終始。
NY市場の序盤は、「ADP雇用統計」や「ISM非製造業景況指数」の指標結果が好感され、NYダウが堅調推移したことから円売りの展開に。引き続き軟調なユーロを除いてクロス円は概ね欧州市場の下げを取り戻す格好となった。しかし、終盤にNYダウが急落するとクロス円の上昇も一服し、再び下落に転じた。
昨晩は、ポンド円の急騰が目立つ形となった。欧州市場で報じられたロシアの格下げでユーロが売られたことがポンドの買いを支えていた様子で、ポンド円は一時130円半ばまで急伸する展開となった。
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