本日のリアルタイム投資アドバイス
■本日の主要な指標の発表
・18:30 英国 サービス業PMI
・22:15 米国 ADP全国雇用者数
・24:00 米国 ISM非製造業景況指数
米国の経済指標では特に「ADP全国雇用者数」への注目度が高いです。
2/6(金)に米国の雇用統計が発表されますが、本日の「ADP全国雇用者数」はその手掛かり材料として注目されています。
今回の事前予想は-53.0万人と前回の-69.3万人より減少幅は縮小するものの、12ヶ月連続で減少し改めてアメリカの雇用情勢が厳しいことを示すと見られています。「ADP雇用統計」が事前予想より良ければ、「雇用統計」も予想より良いのではとの見方、反対に事前予想より悪ければ「雇用統計」も予想より悪いのではとの見方が広がる可能性があります。
また、ユーロ圏の景況感や金融不安、金利先安観などからユーロが売られやすい地合いが続いていますが、昨日のNY市場で大きくユーロが買い戻されています。今週の焦点でもある「ECB理事会&総裁記者会見」を明日に控えユーロの動向にも大きな注目が集まります。
■今晩の投資ポイント
■今晩の対象通貨ペアとスタンス:ユーロ円の戻り待ちの売り
ユーロ円は、2/2の安値113.144円から本日15時の高値117.088円まで押しを入れながら上昇してきました。特に本日朝からはアジア系と見られるユーロ買いで一段高となり昨晩の高値を更新しています。しかし、夕方から中東勢のユーロ売りに、ファンド勢の豪ドル売りも加わり、クロス円全般が下落となりユーロ円も115.264円の安値まで売られています。現在戻りに入っているところです。
それを踏まえて、今晩のユーロ円の値動きの注目点は、急落したレンジ(高値117.088円~安値115.264円)の中で上下どちらを試す動きになるのかにあります。
これだけ売られた後だけに、戻りに転じてレンジ上限を目指す上昇となると判断すれば買いですが、材料的に明日の英国とユーロ圏の政策金利の発表、週末の米雇用統計の発表を控えて、更なる買い上げが起こるのかは疑問視され、確率的にはこれまで買い上げてきた持ち高の調整(売り)を明日からのイベント前に行う可能性の方が高いと思います。
では、その売り場となるポイントはどこかということになりますが、テクニカル的には①時間足の基準線と10時台の安値が位置する115.800円前後 ②同・転換線の位置する116.100円 ③レンジ上限高値117.008円付近と見ています。従って、今晩は、買いではなく戻りからの反落待ちで売り参入をメインに行って行きたいと思っています。
戻りを買いでとってゆく手もありますが、レンジ上限の117円台まで上昇する確率は高くなく、むしろ高値に向かうほど急反落のリスクの方が高いと思います。
反落となった場合の下値メドとしては、下げの勢い次第では上昇基点の安値113.144円も視野に入りますが、目先的には時間足の雲の上限が位置する115.00円前後が意識されます。
■昨日の海外市場の動向
昨晩の欧州市場では「ドイツ小売売上指数」や「ユーロ圏生産者物価指数」が発表されたが、明日2/5に英国とユーロ圏の政策金利の発表を控え影響は限定的だった。
NY市場では、NYダウが上昇して始まったことや、発表された「米・中古住宅販売保留」が市場予想を上回る結果となったことで円売りに傾きクロス円が上昇。その後、欧州中銀がユーロを対ドル、対ポンドで買っているのではとの観測が浮上し、ユーロが対ドルで上昇。円に対してもユーロは上昇し、他のクロス円も概ね堅調に推移。一方でドルがオプションの清算に絡んだドル売りが強まり、ストップロスを巻き込みながらドルは大きく下落。ドル円も一時88円半ばまで下落した。
中盤に入ると、FRBが主要13中銀との通貨スワップ協定を10月末まで延長すると発表したことで各国のドル供給が安定するとの見方が強まり、NYダウが堅調推移。その後、米上院の一部共和党議員が景気対策をめぐり代替案を提示したことが好感され、NYダウが終盤にかけて急騰する展開となると円売りの動きが加速し、ユーロ円は116円半ば、ポンド円は129円前半まで上昇した。ドル円は89円を回復する展開となったが、対ユーロでのドル売り基調は変わらず反発は限定的だった。
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