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今週の投資アドバイス(週間のレンジ売買)

■今週の想定レンジ ■ ドル円:予想レンジ 87円~91円 ドル円は先週1/21の「NYカット」により87.14円まで急落した際のレンジ上限を先週一時的に抜け、押し目から再度上限接近のまま週末を迎えています。 テクニカルからは、90.50円後半から上には短期の下降ラインや一目均衡表の雲の下限や基準線など多くの抵抗線が存在しており、上値を抑えられる可能性が高いと思います。1/21の安値からの戻り過程で切り上げた下値支持線を割り込んで89円を明確に割り込むと、1/21の安値87.14円が下値のメドとして意識されます。 ■ ユーロ円:予想レンジ 110円~117円 ユーロ円は、昨年8/7と9/25の高値を結ぶ下降トレンドラインの支配下にあり、大局下降トレンドにあります。その中で直近安値1/21の安値112.05円からの戻りも1/29の急落で下値支持線を割ってしまったことで新たな急角度の下降トレンドラインの中に入ってしまっています。1/30(金)は週末要因から下げ渋りを見せていますが、日足の一目均衡表を見ると、基準線とデットクロスしている転換線を再度割り込んでいることから、戻しても115.50円から116円は強力な上値フシとして機能することが考えられます。よほどの好材料が出ない限り120円抜きは難しい状態にあり、むしろ今週は、発表される材料からみて方向は下方向であり、114円を明確に割り込むと直近安値112.05円が下値のターゲット、下げに勢いがつけば最大110円までの下げが想定されます。 ■今週の相場見通しと投資のポイント ■ ドル円の先週の動き 1/26(月)に英バークレーズ銀行の好決算見通しや良好な米経済指標を材料に堅調な動きとなり89.704円の高値をつけ、さらに1/27(火)に90.062円と90円台乗せとなるものの、発表された「米消費者信頼感指数」の弱い結果に88.469円の安値まで失速。1/28(水)にNYダウの大幅高やFOMCで長期債購入を見送ったことなどが支援材料となり再度90円乗せの90.808円の高値をつけました。1/29(木)は低調な米指標やNYダウの大幅反落にリスク回避の「ドル高、円高」の動きとなり90円を挟んでもみあいから89.501円の安値をつける場面がありました。週末1/30(金)は、発表された米第4四半期GDP速報値が事前予想を上回ったことでドルが買い戻されるものの、90円の上値が重く、バッドバンク構想は実現しない可能性があるとの一部報道でNYダウが反落したことから89円台後半で引けました。 ■ ドル円の今週の見通し 今週発表される米国の指標の中で注目されるのは、週末1/6(金)の「雇用統計」となりますが、雇用統計の悪化は既に織り込み済み的な面もあり、発表直後は一時的な下ブレはあるでしょうが、当面の悪材料出尽くしでドルが切り返す余地も残されています。 むしろ、ドル売り要因として注視したい点は、バッドバンク(米不良資産買取り専門銀行)の件です。今週8000億ドル規模の景気対策法案が上院で可決される可能性が高まっていることはドル買い要因ですが、不良資産の価格決定を巡る不透明感や米財政赤字拡大という不安材料を後ろに控えているだけに、暗礁に乗り上げてしまうと、期待感が大きいだけに失望感も大きくドル売り要因に転じるかもしれません。 また、2/3(火)に豪州、2/5(木)に英国で政策金利の発表がありますが、連続利下げが確実視されている金融政策は、どちらもドルではなく円にとっての支援材料(円買い材料)として機能する公算も高いと見られています。 そうした観点から、今週のドル円は先週のレンジ(88円~90円)を基本レンジとしながらも、材料次第でこのレンジを下抜けることも考えられ、87円台割れとなれば心理的節目の85円レベルまで一気に下げ足を速める相場展開も想定されます。 ただし、87円前半にはダブルボトムを形成していることからそう簡単に割り込むとは思えませんが、少なくとも1/21につけた13年半ぶりの安値87.154円を窺う可能性はありそうです。 ■ ユーロ円の先週の動き ユーロ円は、前週末に112.554円と113円割れとなっていましたが、1/26(月)に英バークレーズ銀好決算見通しを好感して118.008円の高値をつけました。1/27(火)には「独IFO景況指数」の予想外の改善受けて119.493円の高値をつけたあと、利食い売りで116.115円まで反落の動きとなりました。1/28(水)は「独CPI」が弱い結果となったことで117.506円の安値をつけたあとは、119.630円の高値をつける動きに。1/29(木)はNYダウの急落を受けて終盤に116.032円までの急落に。週末1/30(金)はNYダウ安や今週発表される英国BOE政策金利が据え置かれる噂とユーログループ議長が「ECBには一段の利下げ余地がある」との見解を示したことでポンド買いのユーロ売りが進展し、ユーロ円は115円を挟んだ軟調な展開で終わりました。 ■ ユーロ円の今週の見通し 今週のユーロ円は下値を探る展開となる確率が高いと思います。先週のユーロ円は、週初に発表された英銀大手バークレーズ銀行の予想外の好決算見通しやポンドの急騰に連れ高する形で戻りに転じていましたが、週半ばの米FOMCの長期国債買い入れ見送りをきっかけに再び下落に転じる流れとなっています。ドイツでは雇用悪化と物価上昇リスクの弱まりが見られ、ECBのトリシェ総裁が「2%未満の政策金利を排除せず」と述べるなど、欧州では金利低下継続に再び関心が集まり始めており、ユーロが対主要通貨で売られる可能性が高まっています。 今週のユーロ圏では、2/5(木)にECBの政策理事会と理事会後のトリシェ総裁記者会見が予定されています。マーケットではECBは政策金利を現行の2.00%に据え置くとの見方が大勢ですが、トリシェECB総裁の「金利に関し重要な次の会合は3月」「ECBは2%を下回る水準への利下げの可能性を排除していない」との発言を受けて、次々回3/5の理事会では利下げを行うとの見方が高まっていることから、発表後の総裁の声明には特に注意が必要です。さらに可能性は低いものの、ユーロ圏の最近の経済指標や株式市場の停滞感を受け、ECBが今回予想外の利下げに踏み切ることになれば、サプライズとなってユーロが対主要通貨で急落する可能性が十分あり注意が必要です。 ここのところユーロにとってマイナス材料が相次いでおり、下げ止まる雰囲気は今のところみられません。ユーロはさらに下落する可能性が高いと考えています。 さらに詳細は出島FXワールドにございます。