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出島FXワールド:今晩の投資ポイント

■ドル円 前日の米経済指標の悪化やNYダウ安を受け、昼の東京市場では投資家のリスク回避を見込んだ円買い・ドル売りが膨らんでいます。米国で金融機関の不良債権を買い取る専門銀行(バッドバンク)の早期設立観測が後退し、米金融不安の長期化が警戒されていることも円の押し上げ要因とみられます。 ドル円は、昨日の安値89.501円を割り込み、夕方に89.203円の安値まで売られています。一昨日に見られたドルの「上げ上げ」ムードはすっかり影を潜め、下値模索の展開になっています。 今週初につけた週安値88.285円からはまだ上位にありますが、今晩の経済指標の発表をきっかけに89円を割り込むのかどうかに注目が集まるところです。 今晩22時半に発表される「米08年10-12月期GDP速報値」の市場予測は、前期比年率-5%台で、深刻な信用収縮の影響で1982年以来最大の落ち込みを示すとの見方が優勢となっています。「個人消費支出」も前期比年率で減少見通しとなっており、予想通りの結果となれば、統計開始以来の2期連続マイナスとなります。 米経済は2009年を通して不振にあえぐとの見方が優勢となるなかで、景気後退圧力の増幅を象徴する弱い内容が重なれば、これまでの期待感が先走り気味だった米金融危機対策へのリスク回避姿勢が強まる公算は極めて大きいといえます。その場合、ダウが続落幅を拡大するとともにクロス円相場に一段と下押し圧力が加わりそうです。要注目です。 ■ユーロ円 ユーロ円は、昨日発表されたドイツの失業者数が3ヶ月連続・4年ぶりの大幅増加となったことからドイツの雇用情勢が悪化していることが明らかになり、トリシェECB総裁が「ECBは2%を下回る水準への政策金利の引き下げの可能性を排除していない」と発言したことで大きく売られました。 19:00に発表されるユーロ圏の消費者物価指数(CPI)の事前予想は、前回(+1.6%)から一段と伸びが鈍化予想ですが、それを下回る結果発表となれば、ECBが次々回3/5の理事会で追加利下げを行うとの見方が一層強まり、ユーロはさらに下落する可能性があります。ユーロは低迷を続けるユーロ圏経済と追加利下げ観測を背景にさらに下落する可能性があります。 まさしく悪化の一途をたどるユーロ圏の経済情勢には、リスク回避の動きが入りやすくなっています。目先の下値メドとなる1/26安値114.117円への一段安を見越した売り場探しが今晩の売買ポイントです。戻りは買わず、じっくり戻り高値からの反落を待ちたいと思います。 ■昨日の海外市場の動向 米経済指標の悪化や米株式相場が軟調に推移したことを受けて、投資家のリスク回避の動きが強まり、円買い・ドル売りが優勢だった。 昨晩の欧州市場の序盤、ユーロ円が買い戻されたことに連れてドル円は90.30円台まで強含んだものの、その後、NYダウ先物が下げ幅を拡大したことで対欧州通貨でのドル売りが優勢となると、ドル円は89.60円台まで下落する展開に。一方、ポンドは上昇。ポンド円は対ドルの買い戻しに連れて128.90円台まで上値を拡大。 NY市場の序盤は、NYダウ先物の下げ幅縮小を好感し、ドル円は90.00円台まで買い戻されるものの、その後、米経済指標が軒並み悪化したことやNYダウの軟調推移を背景に50銭ほど反落。一時、売られすぎ感からショートカバーが入り89.80円台まで値を戻すものの、NYダウが一時200ドル超下落すると再びドル売りへ傾斜し89.40円台をつけた。一方、ユーロは軟調。NYダウの軟化に加え、トリシェECB総裁の「2%以下の水準へ利下げの可能性を排除しない」との発言が伝わったことでユーロ売りが活発化し、ユーロ円は一時115.90円台へ急落した。