良かった雇用は「嘘」…景気後退+大幅利下げ予想まで+「8月は元々弱い」
投資家の皆様、こんにちは!
7月の雇用統計はウォール街の考えを大きく変えました。労働市場が堅調だという考えは幻想であり、景気後退が来るという観測が再び出始めました。さらに、トランプ大統領は夜中に各国に対する高い相互関税率を発表しました。強気相場への信頼が揺らぎ、8月1日のニューヨーク市場は大幅な下落を経験しました。季節的に弱いとされる8月が始まり、調整が始まったのでしょうか。
8月1日(金)ニューヨーク市場 主要指標

DJIA: 43,588.58 (-1.23%)
S&P 500: 6,238.01 (-1.60%)
NASDAQ: 20,650.13 (-2.24%)
RUSS 2K: 2,166.78 (-2.03%)
US 10-YR: 4.216% (-0.144)
US 2-YR: 3.68% (-0.271)
OIL: 67.26 (-2.00, -2.89%)
GOLD: 3,416.00 (+67.40, +2.01%)
1. 消えた「25万8000件」の雇用
午前8時30分、米国の7月非農業部門雇用者数が発表されました。ウォール街が予想していた10万件前後よりも低い7万3000件の増加にとどまりました。

問題はそれだけではありませんでした。過去2ヶ月、すなわち5月と6月のデータが大幅に修正されたことが混乱の元凶でした。5月の雇用は、従来の14万4000件から1万9000件に減少。6月の雇用は、従来の14万7000件から1万4000件に下方修正されました。過去5〜6月の2ヶ月間に発生したと思われていたが実際には消えた雇用は合計25万8000件に達しました。このような大規模な2ヶ月間の修正は、2020年4月のパンデミック初期を除けば1979年以降45年で最大でした。
本日データが発表される前の3ヶ月平均の雇用増加は月15万件でした。しかし、7月の予想を下回る数値と、2ヶ月間の大幅な下方修正により、過去3ヶ月平均の雇用は月3万5000件にとどまりました。「労働市場は健全である」という従来のナラティブは崩壊しました。

ใช่ไหม?